試合終了の瞬間、スタジアムに響き渡る「あと1人コール」は、興奮のクライマックスを迎えた
午後8時15分、最後の打者を空振り三振で締めくくると、大竹は喜びを爆発させ、リードしていた坂本選手と力強く握手を交わした
「優勝が決まってからは初めての登板だったので、本当に優勝が懸かっているぐらいの気持ちで投げました
今日は観客のために頑張りました」と試合後のインタビューで語った
大竹の投球は危なげなく、27個のアウトを記録した
特に四回までは無安打投球を続け、六回には2死から連打を浴びるも、桑原選手を内角の直球で空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けた
テンポ良く投じた104球で、2年ぶりとなる本拠地での完封勝利を収め、試合時間は今季最短の2時間14分だった
今季は中5日での登板となり、藤川監督は「彼が間隔をあけて投げる時と詰めて投げる時のパフォーマンスを確認したかった」と起用の意図を説明した
大竹は短期決戦に向け、普段通りのパフォーマンスができることを証明した
このシーズン、クライマックスシリーズ（CS）や日本シリーズへ向けた期待の中、この試合は重要な意味を持つものとなった
昨季は出番がなくCSファーストステージで敗退した阪神にとって、今季初対戦の3位DeNA相手に見せた快投は勇気づける結果となった
大竹は、「10勝まであと2勝
チームが勝つために全力を尽くし、できれば10勝達成を目指したい
CSや日本シリーズに向けてチームの状態を上げていきたい」と意気込みを語る
ファンの応援を求めながら、目の前の試合一つ一つに全力を尽くすことを誓った大竹の姿には、今後への期待がかかる
大竹投手の圧巻のパフォーマンスは、特に甲子園という特別な舞台での意味を持つ。今後の試合に向けて、彼が投げる姿には大きな期待が寄せられる。疲労の影響も考慮しつつ、チームのために戦う姿勢は見習うべき点であり、ファンの期待に応えるための努力も素晴らしい。
キーワード解説
- 完封勝利とは？：投手が試合中に一度も相手チームに得点を許さずに試合を終えることを指します。
- クライマックスシリーズ（CS）とは？：ペナントレース終了後に行われる、優勝を争うプレーオフのことです。
