中日・大野雄大投手の復活、11勝を挙げシーズン躍進の秘訣

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中日・大野雄大、見事な復活劇で勝利を重ねる

中日ドラゴンズの大野雄大投手が、2025年シーズンにおいて11勝を挙げ、素晴らしい成績を収めた

特に9月21日の巨人戦では田中将大選手との同学年対決を制したことが注目を集め、大野投手は「まさか、今年2桁勝てるとは

諦めずにやってきてよかった」と心境を語った

大野投手は2023年に左肘の手術を受け、翌年にはわずか2勝に終わっていたが、今シーズンは中日の先発陣の中心選手として扮し、開幕前から先発ローテーションの争いを繰り広げていた

大野投手の成功の要因は、屋内スタジアムでの起用法にあった

2025年の20登板の内18登板がドーム球場で行われ、本拠地であるバンテリンドームナゴヤでの登板が16回を占めた

彼は「投手有利の球場で投げさせてもらったことが一番」と語る通り、球場という地の利も大いに活用した結果であった

技術面では、新たに構築した投球スタイルが彼の躍進を支えた

大野投手はこれまで、150キロを超える直球やツーシーム、フォークを主に使用していたが、今シーズンはカットボールやスラーブといった曲がり球の割合を増やした

この変化により、異なる球速帯で打者を翻弄することに成功した

さらに、プレートの位置を変更したことも効果を上げた

これまで三塁側に踏んでいたかかとを一塁側の端につけることで、投球のバリエーションが広がり、「左打者の内角へ投げきるより、真っすぐと曲がり球を生かすことにしました」とのコメントも残している

大野投手は復活を遂げ、35歳の松葉投手と共に中日の先発陣をけん引

松葉投手は7勝を挙げ、プロ13年目で初めて規定投球回をクリアするなど、チームの頼もしい存在となっている

一方で、開幕投手を任された若きエース候補にとっては、苦しい1年となっている

今シーズンの大野投手の活躍は、数字でも示されており、左打者に対する打率は2割3分6厘と、2019年の沢村賞獲得時(2割3分2厘)とほぼ同等の水準に達している

中日・大野雄大投手の復活は非常に感動的です。彼は怪我から帰ってきて、全力を尽くして結果を残しました。特に、屋内球場での成績が響いたことは、彼が環境を上手に利用している証拠です。新しい投球スタイルに挑戦し、結果を出したことも素晴らしいです。
キーワード解説

  • ドーム球場とは?屋内の野球場であり、外部の影響を受けずに試合が行えるため、打者にも投手にも有利な環境を提供する。
  • カットボールとは? 投手が投げるボールの一種で、回転によってボールがわずかに横に曲がる。打者にとっては直球と見間違いやすく、打ちにくいボールとなる。
  • スラーブとは? スライダーとカーブの中間のような球種で、ほぼ横に曲がりながらも少し上下にも変化する。変則的な軌道を持つため、打者を惑わせることができる。

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