浅村選手は今季、6月までに通算300本塁打、2000安打、2000試合出場を達成したものの、彼のシーズンは喜びよりも苦悩の方が多かったと振り返る
記録達成の裏にある苦悩
浅村選手は平成生まれで初めて通算2000安打を達成し、その達成まで残り9本という時期に自己最長の35打席連続無安打という厳しい現実が待っていた特に、5月20日の西武戦（盛岡）では、パ・リーグ記録で歴代4位となる連続試合出場記録が1346試合で止まってしまった
故障による出場停止
7月7日には不振により出場選手登録を外れたこれは故障を除けば実に13年ぶりである
８月には一度再昇格したが、再び14打数1安打と結果が出せず、わずか10日で2軍に落ちてしまった
その際、「今年はもう1軍に上がれないかもしれない」と嘆いた
打撃フォームの見直し
浅村選手は、自身の打撃スタイルを見直す過程で、西武時代の環境との違いを感じていた楽天に移籍後は主砲としての期待に応えるため、スイングの軌道を意識するあまり悩む日々が続いていた
しかし、1軍に復帰した後にはロングティーを封印し、「自分のスイングはボールを上げようと思わなくてもいい時は上がる」との考えのもと、軽めのティー打撃に切り替え、復調の兆しを見せた
周囲の変化と感傷
11月には35歳になる浅村選手だが、同じく世代の選手たちが引退や転機を迎えている大阪桐蔭の先輩中田選手や岡島選手が今季限りで引退する中で、「寂しさがある」と感情を吐露
先月の西武戦後には、敵地監督から「いい振りになってきている」と評価を受け、自身の存在感を再認識した
通算2000安打達成時には「まだやらないといけないというプライドも使命も持っている」とコメント
この使命感が来季の活躍につながることを期待したい
浅村選手の今年は多くの挑戦がありました。記録達成も不安定なパフォーマンスに苦しみ、多くのファンが今後の彼に期待を寄せています。来季は彼の実力を存分に発揮してもらいたいものです。
キーワード解説
- 通算2000安打とは？特定の選手がプロのキャリアにおいて、安打数が2000本に達することを指します。これは非常に大きな節目であり、野球界では特に重要視されている数字です。
- ロングティーとは？野球の練習法の一つで、バッティングケージやグラウンドで行い、ボールを遠くに飛ばすことを目的とした打撃練習を意味します。特に力強いスイングを養うための基本的な技術を訓練します。
- スイングの軌道とは？バッティングの際にバットがボールに接触するまでの動きのことを指します。適切なスイング軌道は、ボールの飛距離や打球方向に大きな影響を与えます。
