中日・井上監督が今季の総括と来季の課題を語る

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中日ドラゴンズの井上一樹監督(54)が10月6日、中日新聞本社を訪れ、今季の全日程終了をオーナーの大島宇一郎氏(60)に報告しました

井上監督は、4年ぶりに最下位を脱し、4位に入ったものの、後半戦に先発投手陣に疲れが見られ、クライマックスシリーズ(CS)への進出を逃したことを反省しました

クライマックスシリーズとは、レギュラーシーズンの上位チームが勝ち抜き戦で日本シリーズへの出場権を争う大会です

井上監督は、FA(フリーエージェント)制度を含む、今オフの投手陣の補強の必要性を強調しました

今季の会談では、大島オーナーから「来年も頑張ってください

もうワンランク、頑張って上がっていきましょう」との激励を受け、井上監督はチーム作りの展望について語りました

彼は「足らないところの補強が必要

ドラフト、FA、外国人選手の獲得も進めていきたい」と話しています

今季、ドラゴンズは9月上旬までAクラス争いに絡んでいましたが、勝負どころでの失速が響き、3位の巨人とは8ゲーム差をつけられ、約13年ぶりのCS進出を逃しました

先発投手の高橋宏、柳、松葉、涌井の疲労が見受けられたほか、野手陣も夏場以降に高橋周、カリステ、石川昂、木下といった選手が離脱し、戦力が手薄になってしまいました

次シーズンは球団創設90周年という節目の年を迎えます

井上監督は「投手は多ければ多いほど良い

シーズン中にはどうしても怪我人が出るため、事前に保険やストックを作っておく必要があります」と述べ、投手陣の補強が重要だと指摘しました

今季取得したFA権を持つ選手には、楽天の則本、DeNAの森原、巨人の中川、オリックスの山岡が挙げられ、自軍の柳と松葉の引き留めも来季の浮上を左右する鍵となります

井上監督は「ファンに楽しんでいただくために、普通の料理にスパイスを加え、『ドラゴンズってちょっと面白いよね』という存在感を出さなければならない」と抱負を語りました

今回の井上監督の発言からは、チームの成績向上への強い意欲が伝わってきます。選手層の厚みや戦力補強は、今後の競争力に不可欠です。ドラゴンズがさらなる進化を遂げるために、監督のリーダーシップに期待が寄せられています。
キーワード解説

  • クライマックスシリーズとは?:クライマックスシリーズは、プロ野球のリーグでレギュラーシーズンの上位チームが、日本シリーズ出場のために争うトーナメント形式の大会です。
  • FA(フリーエージェント)とは?:FAは、選手が特定のチームに拘束されず、他のチームと契約する権利を持つ制度で、特にチーム移籍を希望する選手が利用します。

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