広島・坂倉将吾、苦しいシーズンに苦悩
2025年10月11日、プロ野球の広島東洋カープは、攻守の中心選手として期待された坂倉将吾が、今季に苦しんでいることを報道した移籍1年目で自己最多タイの12勝をマークしたが、打撃成績は104試合出場で打率.238、5本塁打、37打点と深刻な低迷状況にある
また、守備面でも盗塁阻止率が.181とリーグワーストを記録しており、チームの5位低迷の一因とされている
坂倉は3月2日に右手中指末節骨を骨折し、開幕当初は二軍に降格された
その後、4月29日に一軍に昇格すると、6月終了時点では打率.287、2本塁打、18打点というまずまずの成績を残した
しかし、昨年の後半に見せた打棒の爆発が期待されたが、今年は打率.197、3本塁打、19打点と再び不振に陥った
特に、7月にはチームが4勝16敗3分けと大きく負け越し、優勝争いから脱落したことも影響した
シーズン中の7月20日のヤクルト戦では、ある重大なプレーにより注目を浴びた
3回裏の二死の場面で捕邪飛に倒れ、一塁へ走らずにベンチに戻るという行動を取った
この打球は風に流されてフェアゾーンに落ちる可能性もあったため、新井貴浩監督は試合後に「走塁に関して注意を怠ることはない」と厳しく言い放った
このプレーはヒットかもしれない場面を無駄にしたものであり、坂倉自身も捕手としての責任を感じたという
2023年から捕手に専念する決断
坂倉は打撃センスが際立っている選手で、2021年には打率.315、12本塁打、68打点をマークしたその年はチームメイトの鈴木誠也(現カブス)にわずか2厘差で首位打者争いを演じるなど、飛躍の年となった
しかし、2022年も全試合出場を果たし打率.288、16本塁打、68打点と好成績を収めていたが、2023年からは捕手に専念することを決断した
新井監督が就任した際、坂倉は「監督と話をして『キャッチャーで行くぞ』と言われた」と述べ、捕手としての覚悟を固めたことを明かしている
また、キャッチャーというポジションは勝敗に直結する重要な役割であり、他のポジションに転々とすることでミスが出ることを避けたかったと語っている
坂倉将吾選手の苦しいシーズンは、打撃不振や守備面での不安定さが影響している様子が見受けられます。特に、選手のパフォーマンスがチームの成績に直接的に影響するプロ野球において、彼の貢献度は極めて重要です。捕手に専念することで、今後の成長にも期待がかかります。
キーワード解説
- 打率とは?:打率は選手が打席に立った際に安打を記録した回数の割合を示す値で、選手の打撃成績を評価する重要な指標です。
- 捕手とは?:捕手は野球のポジションの一つで、投手からの球を受け取り、相手チームの走者をアウトにする役割を担います。試合の戦術にも深く関わっています。
- 盗塁阻止率とは?:盗塁阻止率は、捕手が相手チームの選手に盗塁を許さなかった割合を示す数字で、守備力を図る重要な指標となります。

