ソフトバンクが2年連続の日本シリーズ進出を決める
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は20日に行われたパ・リーグのファイナルステージ第6戦において、ソフトバンクが日本ハムを2-1で下し、通算4勝3敗(ソフトバンクのアドバンテージ1勝を含む)で2年連続となる日本シリーズへの進出を果たしたこの試合で最優秀選手(MVP)にはソフトバンクのモイネロが選ばれた
試合のハイライト
ソフトバンクは同点で迎えた五回の裏、川瀬選手の適時打により勝ち越し点を挙げた先発投手のモイネロは中4日でマウンドに立ち、7回を投げて1失点と好投
八回には松本裕選手、九回には杉山選手がそれぞれ無失点で抑え、勝利を手にした
日本ハムは四回に郡司選手の適時二塁打で同点に追いついたが、その後は得点を挙げることができなかった
崖っぷちからの勝利
ソフトバンクは、この試合に負ければ日本シリーズ進出が絶望的となる「崖っぷち」の状況に立たされていたそんな中、選手たちの気迫は並々ならぬものだった
川瀬選手は試合前に「うまく野球をするというより、泥臭く1点を」と語り、チーム全体が勝利に向けて気持ちを一つにした
重要な適時打
三回には海野選手が三塁ベースに打球が当たる内野安打で出塁し、その後牧原大選手が左前打を放ち、一塁と二塁が埋まった周東選手の一ゴロによって敵失が生じ、海野が全力で生還し先取点を挙げた
しかし、日本ハムに追いつかれて迎えた五回、中盤の満塁の場面で川瀬選手が決勝打を放った
「チャンスを絶対に生かそうと、思い切って行った」とのコメントもあった
川瀬選手の貢献
川瀬選手は今季、レギュラーシーズンでの先発出場が48試合にとどまったが、チームが5連敗中だった5月には代打でサヨナラ打を決めるなど重要な場面での活躍が光ったこの日の試合前には、前夜のサヨナラ打の映像を見返し、自らの気持ちを高めて臨んでいた
監督のコメント
ソフトバンク・小久保監督は試合後、「3連敗をして苦しかったが、決勝打を打った川瀬がいいところで役割を果たしてくれたこれから日本シリーズに向けて再構成し、昨年の悔しさを晴らす戦いをしていく」と抱負を述べた
キーワード解説
- クライマックスシリーズとは? プロ野球のプレーオフ制度の一つで、リーグ優勝チームを決定するためのシリーズです。
- 最優秀選手(MVP)とは? 試合や大会において最も優れた選手に贈られる称号で、特に素晴らしいプレーを見せた選手に与えられます。
- 適時打とは? 試合中の特定の状況でチームに得点をもたらすヒットのことで、特に重要な場面で打たれるとチームの勝利に大きく貢献します。

