阪神の強力救援陣がレギュラーシーズンを支える:藤川監督が語るチームの必勝法
2025年10月24日、阪神タイガースはレギュラーシーズンで85勝を挙げ、そのうち63勝が「先行逃げ切り」という戦略によってもたらされたこの戦略を支えているのが、藤川監督が「チームの心臓」と称する鉄壁の救援陣だ
特に注目すべきは、右腕の石井投手と左腕の及川投手だ
石井はプロ野球記録となる50試合連続無失点を達成し、及川は登板数とホールド数でリーグ最多を記録
両投手ともに、防御率はなんと0点台だ
身長175センチと大柄ではない石井は、角度のある球を持って打者を打ち取る技術が光る
クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは、DeNA相手に3連投し、チームの3連勝に大きく貢献した
彼は相手の攻撃陣に対し「海野選手、川瀬選手の状態が良く見えた」と、映像を基にした相手打者の分析にも余念がない
一方、及川は左打者に対する被打率が1割2分2厘と非常に低い数値を記録しており、特に柳田や栗原など左打者が中心のソフトバンク打線に対抗するキーマンとして期待される
しかし、及川自身は「任されたところで抑えるだけで、相手打者の左右は気にしていない」と冷静に語る
さらに、岩崎、畠、湯浅といった他の投手陣も控えており、短期決戦において救援陣の活躍が不可欠である
また、阪神の強力な投手陣に対し、ソフトバンクの小久保監督も「石井はすごい記録」と警戒を強めている
得点の鍵を握るのは、左投手にも強い左打者たちだ
育成選手出身で初の首位打者に輝いた牧原大選手と、最高出塁率のタイトルを獲得した柳町選手の活躍が期待される
柳町選手はCSファイナルステージで全6試合に出場し、24打数10安打という好成績を残した
一方、牧原選手は第5戦までの試合で無安打と苦しんでいたが、日本シリーズ進出を決めた第6戦で得点に絡む2安打を放ち、復調の兆しを見せた
牧原選手は「どんどん自分の持ち味を出していければ」とコメントしており、積極的な打撃でチームに勢いをもたらす考えだ
さらに、左脇腹を痛めてCSを欠場した近藤選手も、実戦形式で打撃練習を行うまで回復し、小久保監督は「バットが振れれば当然メンバーに入れる」と語っている
これにより、開幕直後から主力打者の故障離脱があった打線もようやく「完全体」に近いメンバーを揃え、難敵に立ち向かう準備が整いつつある
阪神タイガースの強力な救援陣は、選手個々の技術と戦略が際立っており、特に石井選手と及川選手のパフォーマンスが注目される。彼らがもたらす安定感は、チーム全体の士気を高め、短期決戦での勝利に向けた期待を抱かせる。さらに、打線も元気を取り戻し、全員が一丸となって難敵に挑む姿が見える。これからの日本シリーズが非常に楽しみだ。
キーワード解説
- 救援陣とは?:試合中に先発投手が降板した後に登板する投手のことで、チームの勝利を守る重要な役割を果たします。
- ホールド数とは?:リリーフ投手が、試合の勝利に貢献するために、チームがリードを保っている状態で登板し、その状況を維持した回数を示す指標です。
- 防御率とは?:投手が失点した割合を表す数値で、投手のパフォーマンスを評価するための重要な指標です。低いほど優秀と言われます。

