日本シリーズ進出を果たした阪神とソフトバンク、モイネロ攻略がカギに
2025年10月24日、阪神タイガースは圧倒的な強さを見せ、有利な展開でシーズンを制し、クライマックスシリーズ（CS）でも横浜DeNAベイスターズに3連勝を収めて日本シリーズ進出を決めました一方、福岡ソフトバンクホークスもパ・リーグ連覇を達成し、CSファイナルステージでの熾烈な戦いの末、日本シリーズへの切符を手にしました
日本シリーズは10月25日から始まり、双方のチームには多くの日本シリーズ経験者が揃い、短期決戦特有の緊張感が漂っています
解説者の伊勢孝夫氏は、そんな中でも特に注目すべきポイントについて語ります
モイネロの力が鍵を握る
ソフトバンクのリバン・モイネロ投手は、150キロほどの速球と多様な変化球を駆使することで、阪神打線に立ちはだかります特に、レフトバッターにはなじみの薄い独特の軌道で曲がり落ちるカーブは、打者にとって大きな脅威です
また、ビシッと落ちるフォーク球と、変則的なチェンジアップも打者を翻弄します
阪神にとって希望があるのは、モイネロがCSファイナルの最終戦に登板したことで、シリーズの初戦や二戦目での登場が少なくなりそうだという点です
しかし、それでもモイネロは今季12勝3敗、防御率1.46という圧巻の成績を持つ投手
彼を攻略することは阪神にとって避けては通れない課題です
モイネロ攻略の方法
モイネロの球筋を理解することが、阪神打線が勝利を手にする第一歩ではないでしょうか現在は科学技術の進歩で、球速や回転数、落下角度などの詳細なデータを収集できるようになっています
しかし、実際の打席に立つ打者にとって、データはあくまで参考程度であり、実際の打撃に立ち向かうためには彼自身の身体でその感覚を掴む必要があります
阪神は既に今季の交流戦でモイネロと対戦した経験があります
したがって、多少のイメージを持つことができているでしょうが、彼を打ち崩すには精密な対策が必要です
基本的には、モイネロの真っすぐを待ち、カーブに対応できる準備を整えることが重要ですが、彼の速球のキレに対応することは簡単ではありません
勝負のカギはピンチをどう切り抜けるか
モイネロを攻略するには、打席で良いチャンスを待つだけでなく、早い段階で積極的に振っていく必要がありますまた、阪神打線が得点を奪うためには、どの段階で勝負をかけるかがポイントになります
ピンチを迎えた場合、一度か二度は必ず機会が巡ってくるはずです
その瞬間をものにできるかどうかが、シリーズの行方を左右するでしょう
今回は、日本シリーズに進出した阪神とソフトバンクの対戦に焦点を当て、ソフトバンクのモイネロ投手が阪神打線に立ちはだかる存在であることを強調しています。特に、モイネロの多彩な変化球が阪神の打者にとって厄介な存在となり、どのように攻略するかが勝利のカギになるでしょう。
キーワード解説
- クライマックスシリーズとは？：プロ野球のポストシーズンの一環で、リーグ優勝を逃したチームが、上位チームと対戦して日本シリーズ進出を目指すプレーオフ大会。
- 防御率とは？：投手が与えた自責点を基に算出され、1試合当たりの自責点を9倍して求める統計指標で、投手の成績を評価するための重要な指標の一つ。
- 変化球とは？：投手が投げる球の中で、直球以外の球種を指し、鋭い曲がりや落ち方をする球のことです。打者にとって非常に厄介な存在です。
