これは2009年秋から2011年春にかけて亜大が成し遂げた業績以来、史上3度目の偉業である
この試合では、前日行われたプロ野球ドラフトで中日ドラゴンズから1位指名を受けた中西聖輝投手(4年生、智弁和歌山出身)が先発し、見事なプレーで完封勝ちを収めた
中日の井上一樹監督(54)がスタンドで試合を見守る中、中西は8安打を許したものの、12個の三振を奪う力投を見せた
試合後、中西は「自分の持ち味であるトータルで勝負する投球ができました」と振り返り、右肘の炎症についても心配ないと語り、「神宮大会にも投げられる」と復帰を宣言した
中西投手は大学進学前の2年冬に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術を受け復活
その後、なかなか結果が出ない時期が続いた中、指導者である安藤寧則監督(48)や中野真博コーチ(49)の助言を受けながら成長していった
監督が選手たちに向けて発した言葉が彼の心に響き、素直な心でマウンドに立つことができたことが大学初勝利につながったと語る
試合後の会見では中西選手が「これほど僕たちを心の底から大事にしてくれる監督は日本を探してもいないと思う」と安藤監督への感謝の気持ちを表し、感極まった監督は涙をこらえた
その上で、中西は「日本一になりたい」と優勝への決意を新たにした
青学大の優勝や中西選手の完封勝利は、大学野球界において注目すべき出来事です。特に中西選手は、ドラフトでも指名された実力者であり、彼の復活劇は感動的です。監督やチームメイトとの絆が勝利に繋がったことは、野球の魅力のひとつでしょう。
キーワード解説
- 東都大学野球とは?
- 完封とは?
- 右肘内側側副靱帯再建術とは?
- トータルで勝負する投球とは?

