球団の鈴木清明本部長は、「欲しい選手はいたが、今いる若い選手を起用することや、人数の制限を考慮した」と説明しました
プロ野球における支配下登録は、選手がチームに正式に登録されている状態を示します
現在、広島には最大70人の支配下選手が登録可能であり、残りの枠は68人となっています
このため、鈴木本部長は「より良い外国人選手を獲得するための枠を作りたい」と述べ、人的補償ではなく金銭のみを選択した背景を説明しました
球団は今月8日にオリックスから人的補償の対象者リストを受け取り、検討を開始しました
11日には新井監督もリストを確認し、「フロントに任せる」との意向を示しました
九里選手の昨シーズンの年俸は推定1億4000万円のBランクであり、金銭補償の額はその60%に相当する8400万円となります
広島はこのオフシーズンに、マイナーリーグで27勝を挙げたドミンゲスやメジャーで21本のホームランを打ったモンテロ、マイナーで104本のホームランを放ったファビアンの計3名を獲得しました
また、2年目の左腕ハーン選手も在籍しています
鈴木本部長は「5人目に戦力となる外国人選手を探す方針だ」とし、補強期限の7月末までに投手の獲得を進める意向を示しました
昨年、西川選手がオリックスにFA移籍した際には、人的補償として19歳の高卒右腕・日高選手が広島に加入
西川選手の当時の年俸1億2000万円の40%である4800万円も受け取ったことがありました
FA選手の補償に関する詳細
FA選手を他球団が獲得する際に発生する補償は、選手が所属していた球団での年俸によって異なります外国人選手を除く場合、年俸が上位1~3位の選手はAランク、4~10位がBランク、11位以下はCランクに分類されます
AランクとBランクには人的補償または金銭的補償が求められ、Cランクの場合は補償の必要がありません
旧所属球団が人的補償を要求した場合、Aには旧年俸の50%、Bには同40%の補償が発生します
人的補償を求めない場合、Aには旧年俸の80%、Bには60%に相当する金銭補償が支払われます
今回の広島の発表は、若手選手に焦点を当てたチーム構成の方針を明確にしています。FA選手の動向は、球団にとって選手獲得意欲に大きな影響を与える重要な要素であり、今後の補強がどのように進展するかが楽しみです。
ネットの反応
オリックスが九里選手のFA補償について金銭のみを選択したことに対するファンの反応は多様です
多くのコメントが選手枠の不足について指摘し、特にプロテクト外となった良い投手や野手がいるにもかかわらず、選手を獲得しなかったことに疑問を呈しています
編成のクオリティに懸念を持つ声もあり、「編成が雑すぎる」との批判が見受けられます
また、「外国人選手を獲得するために余分な選手を整理するべきだった」という意見も多く、特に松山選手や堂林選手が不要だとする意見も目立ちます
さらに、「球団経営や編成に関わる人材を優先すべきだ」との意見もあり、経営面での改善を求めるファンの声も強いです
補強に対する期待感から、「優良助っ人外国人の補強が必須」とする声や、「良い判断だと思う」と評価する意見もありますが、それと同時に「今後の補強が期待できないのでは」という不安も存在しています
オリックスのファンの中には、球団の現状や選手の編成ミスに対する心配の声が多く寄せられ、「今後も選手がFAで流出するかもしれない」という懸念を示す意見もありました
ファンはまあまあの心配を抱えている状態で、球団の動向に注目しています
ネットコメントを一部抜粋
無駄に選手枠を埋めてる編成の大失態だよね
外国人獲るなら納得だがしっかり獲得してくれ
優良助っ人外国人補強してくれ
心底がっかり。
情けない…このうち2人を戦力外にしておけば枠も金銭も問題なかったんじゃないですか。
キーワード解説
- 海外フリーエージェント(FA)とは?:選手が自身の意志で他球団と契約できる制度を指し、特定の条件を満たした短期間の契約を行うことが認められています。
- 支配下登録とは?:プロ野球チームが選手を公式に登録し、試合に出場させることができる権利のことで、人数制限があります。
- 人的補償とは?:選手が他球団に移籍する際に、移籍元チームが選手以外の選手を獲得することを選ぶ権利を指します。
- 金銭補償とは?:選手の移籍に伴い、移籍元チームが移籍先チームから受け取る金銭のことで、選手の年俸に応じて補償額が変わります。