元大洋エース遠藤一彦氏、巨人戦を振り返るインタビュー

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 巨人とライバル関係にあった名選手を特集する連続インタビュー「巨人が恐れた男たち」の第10回として、元横浜ベイスターズのエース・遠藤一彦氏(70)が登場した

彼は低迷期の大洋を支え、巨人戦での通算21勝という輝かしい成績を残した

江川卓選手との対決や、アキレスけん断裂からの復帰について語る中で、彼の「喜怒哀楽」を振り返る

親への手紙代わりの巨人戦

 遠藤氏は巨人戦を、福島に住む両親への手紙代わりと捉えていたという

巨人戦のテレビ中継は故郷でも視聴されるため、彼にとっては親に元気な姿を見せることが目標の一つだった

ターニングポイントとなった1982年の試合

 プロキャリアの中で印象深い試合として、1982年9月21日の横浜スタジアムでの投球を挙げる

江川との投げ合いで、2失点、13奪三振の完投勝利を挙げ、自信を得たこの試合は、その後の最多勝(18勝)や沢村賞に繋がった

同郷の江川卓選手

 江川選手は同じ1955年生まれ、同郷でもあった

彼が怪物と呼ばれ、完全試合を達成する様子に衝撃を受けた遠藤氏

初めて生で見た際の印象は「でっかい体をしていた」とのこと

江川選手をライバルとして意識し始めたのはプロ入り後で、彼の圧倒的なピッチングを目の当たりにし、刺激を受け続けた

江川との対決
 通算11回の対戦で5勝4敗の成績を残した遠藤氏

「彼が良いピッチングをするなら、自分も頑張ろうという気持ちになれた」と語っており、江川選手との投げ合いは特別な意味を持っていた

ピッチャーとしての憧れ

 遠藤氏は江川選手をピッチャーとして憧れ続けていた

「こんなピッチャーになりたい」者として、彼のボールを体感することで自身の成長を促していた

本記事は、彼の熱い思いとともに、エースとしての誇りを語る貴重なインタビューとなっている

今回のインタビューでは、遠藤一彦氏が巨人戦を親への手紙代わりとして捉えていた点が印象的でした。また、江川卓選手との投げ合いや自身の成長について語る姿からは、競技者としての情熱とストイックさが伝わってきました。彼のキャリアにおける喜怒哀楽のエピソードは、多くのファンにとっても共感できるものでしょう。
キーワード解説

  • アキレスけん断裂とは? 足首の後ろ側にあるアキレスけんが断裂する怪我で、選手にとっては非常に厳しいリハビリ期間が必要となります。
  • 最多勝とは? プロ野球で最も勝利を挙げた投手に贈られるタイトルで、一つのシーズンで他の投手よりも多くの勝ち星を得たことを指します。
  • 沢村賞とは? 日本プロ野球においてその年に最も優れた投手に贈られる賞で、防御率や奪三振数などの成績を総合的に評価されます。

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