阪神、ソフトバンクとの日本シリーズ第4戦で苦しみ続ける

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<日本シリーズ:阪神2-3ソフトバンク>◇第4戦◇29日◇甲子園 「明日なき戦い」だ

阪神は、あと1つの敗北で25年続いた日本一の夢が潰えてしまう危機に直面している

日本一の可能性が薄れた中、同チームはまず「甲子園で1勝」を目指すことに決めた

試合は流れが悪く、先発投手・高橋遥人が打球を直撃されて早期降板

これは、第2戦で同じようにアクシデントに見舞われた岩貞祐太と同様の事態だった

阪神は8回に2得点を挙げたものの、結果には結びつかず、振り返れば6回の2死二塁の場面で代打・近藤健介との対戦が非常に重要な瞬間であったと言える

チームはこの時、勝負を冷静に考え、四球を選択するなどの戦略を練ることができたのかもしれない

一方、ソフトバンクの方にもミスが目立つ場面があった

例えば、栗原陵矢の失策やファウルフライを捕手と三塁手が2度も落とすなど、普段のプロのプレーとは思えないような場面が多かった

しかし阪神は、そのソフトバンクに勝つことができなかった

シーズン中に見られなかったこの現象は、セリーグ5球団とパリーグの王者との明確な違いを示しているように思われる

また、阪神の苦境のひとつに「沈黙する下位打線」がある

シリーズ期間中、阪神の全6得点はすべてクリーンアップのバッターから生まれ、下位打線には得点源としての存在が欠けている

特に「恐怖の下位打線」として知られていた時期が懐かしい

第5戦では遊撃手に木浪聖也を起用することが提案されている

小幡竜平も立派にプレーしているが、ソフトバンクの投手に押されている様子が見受けられる

チームとしては、勝負を変えるための戦略を試みる必要があるだろう

指揮官の藤川球児は自らの考えを持っているが、現状では打順を替えることで流れを掴もうとしているのかもしれない

「明日まず1つ取りにいく

これしかないんで

やります」と球児監督は力強く語った

勝利のため、全力を尽くす姿勢が見える

阪神は日本シリーズ第4戦で苦しみを強いられたが、選手たちは諦めずに次の戦いに向けて全力を尽くす意気込みを持っている。一方で、相手ソフトバンクのミスが目立ち、これを逆手に取る必要がある。ゲームの流れを変えるために、選手起用や戦略を再考する余地があるのではないだろうか。
キーワード解説

  • 日本シリーズとは?日本のプロ野球において、各リーグでの王者同士が戦うシリーズ戦のことだ。
  • クリーンアップとは?野球において、主に3、4、5番の打者を指し、得点を挙げる役割を担う重要な選手たちのことだ。
  • アクシデントとは?予期せぬ出来事や障害のことを指し、選手の怪我などがこれに該当する。

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