阪神、大竹耕太郎の好投で痛み分け。日本シリーズ第5戦の結果

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◇阪神-ソフトバンク(30日・甲子園) 日本シリーズ第5戦で、阪神タイガースの先発投手・大竹耕太郎は、打者を抑えるために持ち味を活かした変幻自在な投球を披露しました

特に、強い球を持たない大竹は、質と制球力の優れたスローボールや内角直球を巧みに使い分け、6回無失点という素晴らしいパフォーマンスを見せました

この試合は、阪神が後のない状況で挑んだ重要な一戦です

すると、大竹は特に強力なソフトバンク打線を相手に対し「柔」に攻める戦法を採用しました

たとえば、2回には今シリーズで3試合連続本塁打を記録している山川穂高を、140キロながらもしっかりした制球の内角直球で見逃し三振に仕留めました

また、4回には柳町達との対決で、スローボールを2球続けて投げ、最終的には69キロのスローボールで中飛に打ち取りました

このように、大竹は同じ直球でも球速を変えることで、打者のタイミングを外していきます

特にチェンジアップは、この試合を通じて高い効果を発揮しました

実際、5回2死までに走者を出さなかったことからも、その投球術の鮮やかさが伺えます

大竹は熊本県出身で、2003年にソフトバンク(当時はダイエー)の試合をテレビで家族と観戦した記憶が今でも鮮明に残っています

ファンクラブに入っていた彼が、不思議な縁でソフトバンクに入団し、その後現役ドラフトで阪神に移籍したことにも言及しました

「自分が生き残るのに精いっぱい」だったと振り返り、今の自分が古巣のソフトバンクと日本一を競うとは夢にも思わなかったと語ります

シリーズ開幕前には「これが僕の道のスタートだ」と感慨深く述べていました

強力な剛球がなくても戦えることを、この試合で証明しました

この試合の結果は、「阪神は大竹の好投で痛み分け」という形になりましたが、両チームの今後の戦いに注目が集まることでしょう

阪神タイガースの大竹耕太郎投手が示した柔らかい投球スタイルは、強豪ソフトバンクにおいても通用することを証明した試合となりました。特に、強速球は持っていなくとも、技術で競う姿勢がとても印象的です。今後の対戦でもさらなる良い結果を期待したいですね。
キーワード解説

  • 変幻自在な投球とは? 変幻自在な投球とは、ピッチャーが投球時に球種や投球スタイルを頻繁に変えることを指します。この技術によって、打者のタイミングを狂わせ、打撃の精度を落とすことができます。
  • スローボールとは? スローボールは、通常よりも遅い球速で投げられる変化球です。意図的に遅い球を投げることによって、打者がタイミングを外され、ヒットに繋がる可能性が低くなります。
  • 内角直球とは? 内角直球とは、バッターの体に近い位置に投げるストレートのことを指します。内角への投球は、打者にとって非常に打ちにくく、特に右バッターに対して左投手が投げる内角直球は効果的です。

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