ソフトバンク、日本シリーズ制覇の背後に見えたピンチでの強さ

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【今中慎二の目】◇30日 SMBC日本シリーズ第5戦 阪神2―3ソフトバンク(甲子園) 4勝1敗で終了した今シリーズは、特に大差がついた第2戦を除き、すべて1点差という接戦が続いた

ソフトバンクの打線では山川が3試合連続ホームランを記録し、この日も柳田が同点弾を放つなど、長打力が際立った

特に注目すべきは、ソフトバンクがピンチの場面で見せる「強さ」である

今回のシリーズにおいてソフトバンクは失策数が77でリーグ最多であったが、それでも守りのミスがあった場面では投手陣がしっかりと踏ん張りを見せた

例えば、第3戦の6回において、坂本の打球が左前に落ちそうになった際に、今宮がダイビングキャッチを決めた

このように、ピンチの際にはチームメートがお互いを助け合う姿勢が見られた

投手と野手が共にピンチとなることで、より集中力が高まるという点も特筆すべきだ

エラーや四球はどのチームでも発生するもので、その瞬間にどれだけ気持ちを切り替えられるかが重要である

これこそが真のチーム力というものであり、今シリーズではそれが如実に表現された

前年の日本シリーズでは連勝スタートからDeNAに4連敗という苦い経験を持つソフトバンク

今年のCSファイナルでも、日本ハムに連勝した後、逆転される逆境を経験した

こうした教訓が選手たちの心に刻まれていたのだろう

「きょう決める」との強い意志から、中4日で有原を投入し、守護神・杉山に2イニングを任せるという大胆な投手リレーに繋がった

最終的に選手たちは期待に応え、見事なプレーを見せた

この日本シリーズを通して、ソフトバンクの選手たちの精神的な強さが改めて際立った瞬間であった

今回の日本シリーズはソフトバンクの精神的な強さが際立った試合でした。逆境に立たされながらも選手たちが果敢に立ち向かい、互いに助け合ったことが勝利に繋がったと感じます。特にピンチの局面でのプレーが勝敗を分ける要因となったことが印象的でした。
キーワード解説

  • ピンチでの強さとは?ピンチの状況でこそ、一つのプレーによって流れを変える力を指します。
  • 長打力とは?相手の投手からの球を受けて、遠くへ打ち返す力のことを指し、ホームランのチャンスを生む力です。

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