WBCに向けた新ルール導入の模索、NPBでのピッチコムとピッチクロックの実践

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2025年11月7日、来年3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)へ向けて、NPB(日本プロフェッショナル野球)でも準備が進んでいる

特に注目されるのは、MLB(メジャーリーグベースボール)では既に導入されているサイン伝達機器「ピッチコム」および、投球間の時間制限を設けた「ピッチクロック」の導入だ

ピッチコムとは?

「ピッチコム」は、捕手がボタン型の発信機を左腕に装着し、選手間でサインを無線で伝えるためのシステムだ

このシステムでは、投手が帽子に装着された受信機を介してサインを受け取る

その際、音声は日本語でカスタマイズされ、利用可能なサインのバリエーションは27通りもある

投球練習における挑戦

西武ライオンズの平良と共に投球練習を行った阪神タイガースの坂本は、「早く決断して短い時間でボタンで伝えないといけないのが難しい

慣れないと大変だ」と初体験の難しさを語った

また、練習中に強調されたのは、投手との意思疎通であり、坂本は「投手と話し合ってサインの意図を確認しておく必要がある」と話した

ピッチクロックの影響

さらに、投球間の時間制限を設ける「ピッチクロック」も導入される

無走者時は15秒、走者がいる場合は18秒以内に投球動作に入らなければならず、これにより試合のスピードが向上することが期待されている

平良投手は、「2回首を振ったらもうオーバーしちゃう

1回振っても結構厳しい」と、時間制限への対応が難しいことを示した

今後の展望
監督の井端は「大変だけど捕手には慣れてほしい」と述べており、実戦に向けた調整が進められている

ピッチコムを上手に使えば、従来の指のサインよりもスムーズに連携を取れる可能性がある

今回の取り組みは、MLBのルールを取り入れたもので、日本でも試合のペースが変わる可能性があります。選手たちが新しい技術に適応し、スムーズに連携できるようになるかが鍵となります。特に、捕手と投手間のコミュニケーションが重要であり、これをどう進化させるかが注目です。
キーワード解説

  • WBCとは? 世界中の野球代表チームが参加する国際大会であり、プロ野球選手たちが国を代表して戦う舞台です。
  • ピッチコムとは? 捕手がボタンを使って投手にサインを伝えるシステムで、無線通信を利用しているため、従来の指のサインよりも速く正確です。
  • ピッチクロックとは? 投手が投球動作に入るまでの時間制限を設けるルールで、試合のスピードアップを図るために導入されています。

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