同キャンプではプロ入り初の三塁守備を経験する選手が現れ、その注目を集めている
高卒1年目の遊撃手・田中陽翔がその選手であり、シートノックにおいて三塁に立った
田中は中学時代に一度三塁を守った経験があるものの、プロ入り以来のことである
田中は「中学時代に1回ありますが、それ以来」と語るが、このポジションでのプレーにおいては、三遊間や三塁線への打球にもスムーズに対応した
また、一塁への送球も安定しており、彼の能力が際立っていることが確認できた
「(三塁は)めちゃくちゃやりやすかったです
ショートより足を使わないので、自分に合っているというか
自分はあまり足が動かないタイプなので」と話す田中は、遊撃手としての経験を生かしつつ、三位置に対しても前向きな姿勢を見せている
田中はドラフト4位で入団し、7月にはその年の高卒ルーキーとして最速の一軍デビューを果たした
ファームでは75試合に出場し、打率.254を記録
その後、一軍に再昇格し、プロ初安打や猛打賞も達成し、わずか6試合で4安打を打つなど、打率.308という好成績を残している
今回の三塁起用は「お試し」と位置付けられており、田中自身も「サードのほうが送球がいい」と認識しながら、あくまで遊撃手としての成長を目指している
田中は「出場機会が増えるのであれば喜んで出たい」と三塁起用にも意欲を示しており、もしその機会が訪れるならば、バッティングにも力を入れていく必要性を感じている
秋季キャンプに向けては、体重92キロ、体脂肪率12パーセントを目指し、パワーアップに向けたボディーメーク計画を進行中である
新監督の池山隆寛は打ち勝つ野球を理想としており、打撃力を高めることで起用の幅が広がることは明確である
田中は来春の一軍キャンプ帯同を目指し、今秋のトレーニングで基盤を固めていくことが期待されている
今回の田中選手の三塁守備への挑戦は、彼の成長を示す重要な一歩です。自身の適性を見極めながらポジションを広げる努力は、チームにとっても大きな強みになるでしょう。監督の求める打法と一致すれば、さらなる出場機会にもつながりそうです。
キーワード解説
- 秋季キャンプとは?秋季キャンプは、プロ野球選手がシーズンオフに行うトレーニングの一環で、チームとしての連携を高めたり、若手選手の育成を目的としています。
- コンバートとは?コンバートは、選手がポジションを変更することを指し、通常はより専門的な能力を持った別のポジションに移動する際に使われます。
- 打率とは?打率は野球選手の打撃成績を示す指標で、特定の試合数におけるヒットの数を打席の数で割ったもので、選手の打撃力を測るための基本的な数値です。

