髙橋光成選手と今井達也選手、両エースがポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍の可能性が高いとされており、来季の先発投手陣の構成について注目が集まっている
投手陣の過去の活躍
髙橋光成選手は2014年のドラフト1位で前橋育英高から入団し、エースとして活躍を見せてきた2021年と2022年にはリーグ最多となる26試合に先発を務め、2022年には12勝8敗、防御率2.20というキャリアハイの成績を記録した
しかし、昨季はチームが最下位に低迷し、15試合に登板したにもかかわらず0勝11敗、防御率3.87と苦戦だった
しかし、今季は調子を取り戻し、24試合に登板して8勝9敗、防御率3.04を記録し、チームを支えた
今井達也選手の成長
一方、今井達也選手は2016年のドラフト1位で作新学院高から入団し、2023年から2025年にかけては連続して10勝を挙げ、エース格に成長を遂げている特に2024年には187奪三振を記録し、奪三振王のタイトルを獲得するなど、球界屈指の右腕へと進化していた
今季は防御率1.92をマークし、キャリアハイを更新した
新たな先発候補たち
両エースの移籍が濃厚な中、西武にはドラフトで獲得した若手投手たちが着実に力をつけている先発候補の一人、平良海馬選手は、今季31セーブで最多セーブのタイトルを獲得した
2023年に先発転向し11勝をあげた実績があり、来季でのフル回転が期待される
また、今季10勝をマークした隅田知一郎選手や、昨年新人王に輝いた武内夏暉選手の左腕コンビも期待されている
今後の見通し
平良、隅田、武内を中心に、新たな先発3本柱が期待される中、技巧派のサブマリン投手である與座海人選手、成長著しい渡邉勇太朗選手、育成出身の左腕菅井信也選手なども候補に名を連ねている多様なスタイルを持つ投手陣が組めることで、来季の先発陣の形成に期待が寄せられている
ただし、髙橋・今井両投手の離脱は、単なる白星だけでなく、精神的な面でも大きな影響を及ぼすことが懸念されている
チームの若手投手がさらなる高みを目指すには、より一層の進化が求められる
今年のオフシーズンがその進化に向けた重要な時期となるだろう
埼玉西武ライオンズはエース選手のメジャー移籍が濃厚なため、来季の先発投手陣に懸念を抱えています。若手選手の成長が期待される一方で、経験豊富な投手の不在はチームに影響を与える可能性があります。今後の補強や育成が注目されるシーズンになりそうです。
キーワード解説
- ポスティング制度とは?メジャーリーグに選手が移籍する際、本来の契約チームが選手を他球団に売却する制度のことです。選手の希望で移籍先を選ぶことができ、移籍がスムーズに進みます。
- エースとは?チームの主力投手を指し、特に先発として重要な役割を担います。勝利を多数挙げる期待がかかるため、非常に重要なポジションです。
- 防御率とは?投手の成績を示す数値で、投球回数に対する失点の割合を表します。低いほど優れた投手とされます。

