西武・今井達也投手、メジャー移籍容認の決定を発表

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西武ライオンズは11月10日、27歳の今井達也投手の今オフのポスティングシステムによるメジャーリーグ移籍を容認する方針を発表しました

これにより、西武からメジャーリーグへの移籍が明らかになる選手は、高橋光成投手に続いて2人目となります

今井投手は、アメリカ国内での評価が非常に高く、契約総額が200億円を超える可能性があるとされています

発表直後、米メディアもこのニュースに注目し、全米野球記者協会に所属するF・ロメロ記者は「関係者によるとヤンキースが有力候補に含まれる」とツイートしました

また、彼の代理人は有名な代理人のS・ボラス氏になるとの情報もあります

正式にポスティングの書類が提出されれば、巨額の契約を争う選手間の競争がスタートします

今井投手がメジャーリーグに強い思いを持ち続けた背景には、年齢的な要因もあるとされます

27歳という年齢は、メジャーリーグでの大型契約を結ぶ上で非常に有利であり、チームにとってもその年齢を逃すリスクがあると言われています

ただし、メジャーリーグでは来オフに、オーナー側と選手会の間で結ばれた労使協定が失効するため、移籍交渉が凍結される可能性も指摘されています

西武の広池球団本部長は「全く考えていないわけではありません」と述べ、リスクを考慮に入れた上での容認の決定であったことを伺わせました

今井選手が来年まで待ってしまうと、海外フリーエージェント権を取得し、移籍の際に譲渡金が入らなくなる可能性があります

さらに、同じ年に同一球団から2人がポスティングでメジャーに移籍するのはNPBにおいて初の例であり、今井選手と高橋選手の両者が今季で計18勝、300イニング以上の投球を記録していることから、今後の投手ローテーションの確保は容易ではありません

西武の広池本部長は「春を迎えるまでになんとか整えていきたい」とし、全体の戦力アップも念頭に置いた補強を検討する意向を示しました

今井選手のメジャー移籍容認は、日本球界にとって重要なニュースです。27歳という若さと優れた実績を持つ彼の移籍は、球団にとっては痛手である一方で、選手自身にとっては新たなチャレンジの機会となります。また、同一球団から複数の選手が移籍するのは初めてのことであり、今後の選手市場にも影響を与える可能性があります。
キーワード解説

  • ポスティングシステムとは?:ポスティングシステムは、日本のプロ野球とメジャーリーグベースボール(MLB)間で選手が移籍するための制度です。選手が日本の球団から移籍する際に、MLBのチームに対して譲渡金を支払うことが条件になります。
  • フリーエージェント権とは?:フリーエージェント権は、選手が契約期間が終了した後、自分の好きなチームと自由に契約できる権利のことです。この権利を持つ選手は、他のチームとの交渉や契約が自由になります。

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