プロ野球界での華やかな9年間を振り返る濵口遥大投手が現役引退を表明

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ソフトバンクから戦力外通知を受けた濵口遥大投手(30)が、2025年11月11日に現役引退を正式に表明した

福岡県筑後市のファーム施設で行われた記者会見では、「9年間、プロ野球の世界で頑張ることができた

やりきったという思いがある」と語り、これまでの選手生活を振り返った

濵口選手は、佐賀県の三養基高を経て神奈川大学に進学し、2017年のプロ野球ドラフトで横浜DeNAベイスターズから1位指名を受けて入団

プロ入りしたその年に2桁勝利を達成し、注目選手として頭角を現した

しかし、昨年12月にソフトバンクにトレードされ、今シーズンは国指定の難病である「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を受けたこともあり、1軍での登板は実現しなかった

濵口選手はウエスタン・リーグで15試合に登板し、1勝0敗2セーブ、防御率3.78の成績を残したが、球団から来季契約を結ばないとの通告を受けた

元々は現役続行の意向を持っていたものの、体の状態やプレーヤーとしてのパフォーマンスに自信を持てず、「プレーヤーを100パーセント続けたい気持ちにはなれなかった」と振り返る

11月12日に予定されているトライアウトを前にした退路を選んだ背景には、選手としての葛藤や、万全でない体を抱えながらのプレーへの苦悩があった

濵口選手は「やれることはやったという思いになった

悔いはない」とも語り、プロ野球生活を通じて得られた経験に対して感謝の気持ちを表した

通算成績は135試合出場、44勝46敗、防御率3.76で、DeNAでは8年間プレーした

ソフトバンクでは思い描いたパフォーマンスを発揮できなかったことが悔しさとして残るが、「地元、九州の球団に帰ってきて、1軍で投げている姿を見せられなかったのは残念」と語った

しかし、その一方で「地元で終えられたのは、縁があっていい野球人生の締めくくりなんじゃないかな」とも述べ、晴れやかな表情を見せた

濵口選手の引退は、選手としての風格を持ちながら病気に苦しむ姿を映し出すものとなった。彼の決断は、長いプロ野球人生の一つの形であり、試合を通じて築かれた思い出は選手自身だけでなく、ファンにも深い感動を与えるものであった。現役引退後の新たな道に進む彼の活躍にも期待が寄せられている。
キーワード解説

  • 胸椎黄色靱帯骨化症とは?

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