セ・リーグのGG賞候補を数値で分析:UZRを基準にした選手評価

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「UZR」を基準にGG賞を予想…セ・リーグ編

プロ野球界で守備の名手に贈られる「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」が、2025年11月12日に発表される

この賞は記者投票によって選定されるが、近年ではデータ分析が進化しており、その結果をもとに有力候補を探ることが可能になっている

本記事ではセ・リーグの受賞選手を、セイバーメトリクスの指標を基に検証していく

UZRとは?

守備指標の一つである「UZR(Ultimate Zone Rating)」は、選手がどれだけ守備で失点を防いだかを数値化したもので、より詳細な守備の効果を示す

平均的な選手と比較した時の貢献度を測るため、近年特に注目を集めている

二遊間の守備力

数値を見ていくと、二塁手では吉川尚輝(巨人)が9.9でトップとなり、リーグ優勝に貢献した中野拓夢(阪神)は7.2で2位と予想される

この二人の争いは非常に接戦となる一方で、2013年から10年連続でGG賞を獲得していた菊池涼介(広島)は今季は-4.4と、マイナス評価になっている

遊撃手の期待

続いて、遊撃手の数値では、2年目でレギュラーに定着した泉口友汰(巨人)が11.9でトップを維持

守備率も.979という高い水準を記録しており、初受賞の期待が高い

同じく成績を残している山本泰寛(中日)の8.9も注目される

一塁手と三塁手の動向

一塁手では今季87試合に出場した増田陸(巨人)が7.2でトップ

対照的に、阪神の大山悠輔は-3.5という低評価であり、そのリーグ優勝がGG賞にどう影響するかも注目される

三塁手の争いは佐藤輝明(阪神)の1.7と、宮崎敏郎(DeNA)の-4.8による一騎打ちが予想され、数字上は佐藤が有利といえる

外野手のランキング

外野手に目を移すと、今季リーグ1位の9.5を記録したのは近本光司(阪神)

彼は5年連続でのGG賞受賞が見込まれる

続いて森下翔太(阪神)が7.4、今季から外野手に転向した中村奨成(広島)が6.7という順位となったが、昨年トップだった岡林勇希(中日)は-5.9と大幅に数字を落としている

山本泰寛の活躍

全体の中でトップのUZR12.6を記録したのは、昨季から成績が向上した山本泰寛(中日)

彼は二塁手で2.0、遊撃手で8.9、三塁手で1.7という多様な守備力を持ち、ユーティリティプレーヤーとしてチームを支えた

こうしたデータがGG賞にどこまで影響を与えるのか、注目したい

まとめ

GG賞の受賞者発表は近づいており、各選手の活躍ぶりをデータで見る限り、今年も激しい争いになることが予想される

特に山本泰寛や吉川尚輝、泉口友汰らのパフォーマンスがどのように評価されるか、目が離せない

今年の三井ゴールデン・グラブ賞は、高い守備力を持つ選手が多く、激しい争いが予想されています。特に山本泰寛選手の多才さや吉川尚輝選手の活躍には注目が集まります。データを基にした分析が進んでいるため、ファンにとっても楽しみな発表となるでしょう。
キーワード解説

  • UZRとは?守備の数値指標で、選手がどれだけ失点を防ぐかを示します。平均的な選手と比べ、守備の貢献度を数値化したものです。
  • セイバーメトリクスとは?野球の統計分析手法で、選手のパフォーマンスを数字で評価します。最近の野球界で特に注目されています。
  • ゴールデン・グラブ賞とは?プロ野球の守備の最優秀選手に贈られる賞で、記者投票で決定されます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。