これにより、選手たちは国際舞台で腕を磨く機会を得る
DAZNでは、AWBの開催に先駆けて、ショートドキュメンタリー「冬が僕を強くする」を配信しており、AWBを通じてプロ野球の世界に進出する選手たちの声を届けている
今回注目するのはオリックス・バファローズの才木海翔選手だ
吉田正尚や村上宗隆らも通った登竜門
「台湾での経験が今に繋がっている」と語る才木は、今季に38試合に登板し、2勝1敗、11ホールド、4セーブ、防御率1.87という素晴らしい成績を残し、ブルペンにおける重要な存在となった彼は2022年のドラフトで育成2位に指名され、全国的には無名だったものの、1年目にはわずか10試合、防御率6.97と苦しむ時期もあった
しかし、そんな彼に転機が訪れたのがAWBへの参加だった
AWBには、NPBの若手選抜チームが出場し、台湾や韓国のチームと約3週間にわたり試合を行う
過去にはメジャーリーガーの吉田正尚(レッドソックス)や村上宗隆(ヤクルト)といった選手も参加した歴史的な大会である
「高校の修学旅行以来」と語る海外での経験により、才木は自らの課題に挑むこととなった
メンタルが弱いのではなく、経験値が浅いから自信がないだけ
「ケガからくる投球フォームの崩れ」と「マウンド上での緊張」という課題に取り組んだ才木を見守っていたのが、オリックスの当時のピッチングコーチ岸田護監督だった岸田は「メンタルが弱いのではなく、経験値が浅いから自信がないだけだ」と指摘
このような分析の下で、才木は海外の舞台で投球を重ね、その中で「緊張よりもバッターと勝負できた感覚を持った」と語る
技術面でも成長を実感し、「投げ終わりに後ろに残る癖があったので、前に行くために膝蹴りのような工夫をした」と説明した
この結果、彼は自己最速の156キロを計測し、10試合で無失点、最多タイの5セーブを挙げるなど、圧倒的なパフォーマンスを見せた
岸田は「成長というよりは通用するという確信に繋がった」と評価
台湾で得た経験を胸に、才木は2024年のシーズンに支配下登録を狙い、プロ初登板を達成する
そして、3年目となるこのシーズンには大きな飛躍を遂げた
今年の冬にも、彼のように自らのプロ野球人生を変える契機を見出す選手が現れる可能性が高い
オリックス・才木海翔選手の成長は、アジアウィンターベースボールリーグ(AWB)での経験が大きな要因であることが分かります。チームの助けを受けながら、台湾での貴重な経験を通じて技術的な面やメンタル面の成長を果たし、素晴らしい成績を残しました。このような大会が選手に与える影響は大きく、今後も新しい才能が発掘されることが期待されます。
キーワード解説
- アジアウィンターベースボールリーグとは?:アジアウィンターベースボールリーグは、選手が国際舞台で競い合うためのリーグで、主に若手選手が参加し、練習と試合を通じて技術を磨く場です。
- 防御率とは?:防御率は、投手が与えたラン数を投球回数で割り、9を掛けて算出される指標で、投手の実力を示す重要な数値です。低いほど良い成績とされます。
- ホールドとは?:ホールドは、投手が試合を引き続き有利に進めるために投げる際の責任を示す指標で、試合勝利を保持するための貢献度を表します。

