その中で、特に注目を集めているのが内野手の中山礼都選手(23)だ
彼の高い課題克服意識が垣間見えた練習の様子を、スポーツ報知の担当者が振り返る
紅白戦での意識の変化
中山選手は12日の紅白戦で「3番・右翼」で出場し、5回の先頭打者として登場カウント1-0から育成左腕の富田選手が投じた高めの直球を中前へはじき返した
この結果よりも注目すべきは、初球の際どい内角スライダーを見送る際の彼の表情だ
彼は3度、納得したようにうなずいており、その姿勢から課題を真摯に受け止める姿勢が伺えた
右投手と左投手の打率の違い
今シーズン、中山選手は自己最多の103試合に出場し、ブレークを果たしたチームのミーティング後のインタビューでは、「(課題は)対左ですね
曲がり球のボール球に手を出すことも多かった」と語った
対右投手に対しては打率2割9分8厘を記録したが、対左投手に対しては1割9分1厘と大きな差がある
特に、DeNAとのCSファーストステージでは左腕のケイ選手が先発した初戦でスタメンから外れたことも影響している
外野一本での勝負を決意
来季に向けて、中山選手は「外野一本で勝負する決意だ」と明言しているグラウンド内の室内練習では、わずかな送球ミスにも悔しさを覚える様子が見受けられ、彼の成長への貪欲さが感じられる
若干23歳にして、自己成長を求め続ける姿勢には多くの期待が寄せられている
野手担当の内田拓希も、彼の努力を高く評価している
中山選手の取り組みには、選手個々の成長が求められるプロ野球界の厳しさが見て取れます。特に、打撃においては左右の投手に対する適応力が求められ、彼のような若手選手が成長することでチーム全体が底上げされることが期待されます。
キーワード解説
- 課題克服とは? スポーツにおいて、選手が自身の弱点を認識し、それを改善するために努力すること。
- 打率とは? 野球において、選手の打撃成績を示す指標で、ヒットを打った割合を示す。打率が高いほど、選手の打撃力が高いことを示す。
- スタメンとは? 野球の試合において、最初から出場する選手のことを指し、これが外れるということはその選手が試合に出られないことを意味する。

