宮崎空港に降り立った彼は、「伝説のキャンプ、伊東キャンプを超えるようなキャンプをしたい」と意気込みを述べ、1979年に巨人の長嶋茂雄監督が行った「地獄の伊東キャンプ」を超える内容を目指すことを明言した
最下位からの改革を目指すロッテにおいて、サブロー流の指導方針とは何かを探っていく
厳しい練習内容
初日の練習は日暮れまで続き、藤原選手は「キツいっすヤバいっす
皆さんにも1回やってみてほしい」と息を荒げた
翌日には安田選手が「全身筋肉痛っすよ
なかなかベッドから起き上がれなかった」と語るなど、選手たちにとって非常に厳しい内容だった
質と量の両立
サブロー監督は「量より質というか量と質」という理念の元、トレーニングを行っている例えば、打撃練習では4組に分かれた選手たちがフリー、ティー、ロングティーで全力を尽くし、残る1組は即実戦的なベースランニングを行う
16時からの強化ティーでは、360個のボールを“わんこそば”状態で打ち込むなど、8時間を越える密度の濃い練習が続いた
監督の指導哲学
サブロー監督は、厳しさの中にも笑いを取り入れることに努めており、「楽しくキツいのが理想」と語る10月8日の就任会見で彼は、「嫌われても構わない
勝てる、強い選手になるために考えながらやりたい」と、指導者としての姿勢を示した
技術向上のための具体的指導
打撃練習においては、フルスイングを厳命し、全てのボールに対して反応することを求めているこれは、選手のスイングスピード向上を狙ったものであり、「のちに実戦で役立つ」と説明した
また、盗塁阻止率が最下位だったため、投手陣にはクイックの徹底を指示し改善を図る目的を持っている
サブロー監督は、自身の経験を活かしながら、選手たちに理にかなった練習ができるよう指導
最下位からの再出発を期し、選手たちが他チームに対抗できる力を身につける土台を築いている
サブロー監督の厳しい練習にも、選手たちが楽しみながら取り組む姿勢が印象的です。チーム改革に向けて、厳しさの中に笑いを取り入れることで、選手たちがより士気高く成長できる環境が作られています。監督自身の経験を活かしながら、選手と共に進んでいく姿勢が期待されます。
キーワード解説
- サブロー流とは?:サブロー監督が導入するトレーニング法で、質と量の両立を重視した練習内容を指す。
- フルスイングとは?:バッティングにおいて、全力でバットを振ることを指し、選手のスイングスピードや効果的な打撃を促進するための手法。
- クイックとは?:投手が投球する際に素早く一連の動作を行う技術で、主に盗塁を阻止するための重要な要素。

