現役ドラフトで阪神の井上がロッテへ、中日に知野が移籍

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2025年12月9日、日本プロ野球機構(NPB)は第4回目となる現役ドラフトを実施し、第1巡目に選ばれた12名の選手の移籍が決定しました

なお、今回は第2巡目の指名は行われませんでした

現役ドラフトとは、特に出場機会に恵まれない選手に新たな活躍の場を提供するための制度です

このシステムは、新人選手を指名する「プロ野球ドラフト会議」とは目的が異なります

具体的には、「新人選手」「FA資格を持つ、または過去に行使した選手」「外国人枠の選手」「複数年契約中の選手」「来季年俸5000万円以上の選手」「育成から支配下登録された選手、または移籍してきた選手」は選考対象から除外されます

各球団は、最低2名以上の選手をリストアップし、その中から最低1名を指名する仕組みです

今回は、特に期待されていた長距離砲の阪神・井上広大(24歳)がロッテへ移籍し、豪快なスイングとスピードが特徴のDeNA・知野直人が中日で新たな挑戦を始めることになりました

また、今季から先発に転向した日本ハムの松浦慶斗が巨人に指名され、楽天で俊足を武器としてきた内野手・辰見鴻之介が広島に移籍します

今回のドラフトでの選手移籍先は以下の通りです(カッコ内は前所属):
球団 選手名 ポジション 前所属
巨人 松浦慶斗 投手 日本ハム
ヤクルト 大道温貴 投手 広島
DeNA 濱将乃介 外野手 中日
中日 知野直人 内野手 DeNA
阪神 濱田太貴 外野手 ヤクルト
広島 辰見鴻之介 内野手 楽天
日本ハム 菊地大稀 投手 巨人
楽天 佐藤直樹 外野手 ソフトバンク
西武 茶野篤政 外野手 オリックス
ロッテ 井上広大 外野手 阪神
オリックス 平沼翔太 外野手 西武
ソフトバンク 中村稔弥 投手 ロッテ
現役ドラフトの実施によって、出場機会に恵まれなかった選手が新たなチャンスを得ることができるため、選手にとっては非常に大きな意味を持つイベントです。これによって、各球団の戦力が見直されるだけでなく、各選手が持つ可能性を最大限に引き出すことが期待されます。
キーワード解説

  • 現役ドラフトとは?プロ野球において、出場機会が限られている選手を対象に新しいチームでの活躍を促す制度のことです。
  • FA資格とは?フリーエージェント資格の略で、選手が契約満了後に他球団と自由に契約できる権利のことです。
  • 支配下登録とは?育成選手や二軍選手が、1軍登録されることを意味し、試合に出場できる権利を得ることです。

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