今季は後半戦からはフォークを改良した結果、奪三振が一気に増加している
これまで「打たせてとる」投手として知られていた上沢が、どんな形でもアウトを取れる投手に進化しているのだ
「そういうタイトルが見えてくるような投球がシーズンを通してできれば、チームに貢献できていると思う
目指せていけたら」と、覚悟を持って語る上沢
彼は、ソフトバンク加入1年目にしてチーム内で3位タイ、自己最多タイの12勝を挙げ、先発陣の柱として期待通りの活躍を見せており、特に後半戦でのパフォーマンスは申し分ない
後半戦には9試合に登板し、無敗の6勝を挙げた
同時に、奪三振数も数字を大きく伸ばしている
具体的には、57回で60奪三振を記録し、奪三振率は9.47にまで上昇
前半戦における87回⅔での55奪三振(奪三振率5.65)とは大きな違いだ
上沢自身も「試合を通して四つ、五つぐらいしか取れなかったのが、イニングと同じぐらい取れるようになった」と変化を認識している
彼のNPB通算の奪三振率は7.33
これまでのスタイルは多彩な変化球を駆使して打たせて取るというものであったが、フォークの改良により新たな成長を遂げている
具体的には、杉山一樹や藤井皓哉のような落差の大きい球を目指して握りを変え、その結果空振りが増加しただけでなく、他の球種もよく見えるようになったという
なお、打たせるスタイルを続けながらも、「基本的には球数かからない方がいいという気持ちがある」とし、早いカウントで勝負を挑むことで、追い込んだ際には全力で三振を奪いに行く戦略を試みている
自身初の優勝旅行を楽しみながらも、ハワイでも早朝からウエートトレーニングを行い、完全な休暇にはしない姿勢を貫いている
「タイトルを取れる人は限られている
野球選手をやっていたら、タイトルを取りたいなという気持ちは常にある」と語る上沢は、プロ15年目を迎える2026年には新たな勲章を手に入れることを目指している
上沢選手の努力は非常に印象的です。彼が自身のスタイルを進化させ、新たな挑戦に取り組んでいる姿は、他の選手にも良い影響を与えるでしょう。特にフォークボールの改良により奪三振数が急増している点は素晴らしいです。この取り組みがシーズンを通してどのように成果を上げるのか、今後のプレーが楽しみです。
キーワード解説
- 奪三振とは?:奪三振とは、投手が打者を三振に仕留めることを言います。この数が多いほど投手としての力があることを示します。
- フォークとは?:フォークボールは、ボールが急激に落ちる変化球です。手元での握り方により、落差が大きく変わります。
- 奪三振率とは?:奪三振率とは、投球回数に対して奪った三振の数の割合を示す指標です。この数字が高いほど、投手が打者を三振に仕留める技術が高いことを意味します。

