特に印象に残っているのは、1972年5月9日の大洋戦での体験です
この試合では、先発投手の若生智男が初回に負傷し、急遽リリーフとして登板することになり、無失点での完封勝利を収めました
選手生活初期の苦闘
上田氏は、ルーキーイヤーの1970年に27試合に登板し9勝8敗、防御率3.00とまずまずの成績を残しましたしかし、1971年には16試合に登板し1勝6敗、防御率4.42と苦戦しました
「その年は体調が悪く、何をしてもうまくいかなかった」と回顧し、この時期の精神的な苦労を振り返ります
村山監督との絆
オフには村山監督の住むマンションに引っ越し、「来い！」という誘いを受けたことが大きな転機となりました村山監督は、特に選手に対して厳しかったと同時に、個人的には非常に暖かく接してくれた存在でした
「監督の運転する車での移動はプレッシャーがありましたが、信頼関係は深まった」と語ります
メンタル面の影響
上田氏は、自身の不調を「2年目のジンクス」と関連付けることはせず、「その年は油断していた」と自己分析しました村山監督の期待に応えようとした結果、3年目には巻き返し、リリーフ中心に35登板、9勝7敗、防御率3.53を記録しました
まとめ
上田氏の体験は、プロ野球選手としての精神的な成長や、チーム内での関係構築の重要性を示しています村山監督との強い絆や、自身の挑戦はその後の成功へと繋がりました
上田氏の振り返りは、選手の成長過程において、メンタル面や人間関係の影響がいかに重要であるかを示しています。特に、村山監督との絆が上田氏に与えた影響は大きく、良い環境が選手のパフォーマンス向上に繋がることを示しています。
キーワード解説
- NPBとは？ 日本プロ野球（NPB）は、日本におけるプロ野球の代表的なリーグで、12チームで構成されています。
- リリーフとは？ 投手の中で、特に試合の途中で登板し、先発投手の後を引き継ぐ役割を持つ投手を指します。
- 防御率とは？ 投手がいかに失点を抑えたかを示す指標で、一般的には1試合あたりの平均得点を表します。
- メンタル面とは？ スポーツにおいて、選手の精神状態や心理的なプレッシャーの影響を指します。
