試合の概要
この試合では、ソフトバンク・小久保裕紀監督の母校である星林が、センバツ出場校の市和歌山と対戦偉業を達成するきっかけとなったのは、エースの則藤瑞起投手(3年)の活躍である
則藤は140キロを超えるストレートを投げる右腕であり、試合前から注目されていた選手だった
初回の市和歌山の攻撃
試合は初回から動いた市和歌山の1番打者、藪内嘉栄外野手(3年)が則藤の初球を捉え、142キロのストレートを打ち返して二塁打に
これに続き、市和歌山は2点を先制し、強い攻撃を見せた
則藤の投球とチームの反撃
しかし、則藤は「力強いバッターが揃っていたので、力で押し切れないと思いました」と語り、変化球の割合を増やして市和歌山打線を封じる2回と3回を無失点で切り抜け、3回には自己最速の144キロを計測するなど、堂々とした投球を続けた
試合のクライマックス
星林は反撃を開始し、2回裏に則藤の適時打で1点を返すさらに3回には濱口真悠斗捕手(3年)と西山稜賀内野手(3年)の連続適時二塁打で逆転
試合は白熱の展開となり、最終的にはタイブレークを経て10回裏、相手のミスが絡みサヨナラ勝ちを遂げた
監督と選手のコメント
試合後、辻知幸監督は「ベスト4に入って、シードを取ることを目標に頑張ってきました勝ち切れたのは後半のピンチを耐えてくれたから」と選手を称賛
チームは無失策で、打線も好調であった
一方、市和歌山の半田真一監督は「こういうゲームを勝たないといけない
まだまだ力不足です」と悔しさをにじませた
星林高校の勝利は、選手たちの努力と持ち味が存分に発揮され、特に則藤投手の投球が光った試合でした。市和歌山も強敵でしたが、若い選手たちの成長とチームの団結が今後の課題として浮き彫りとなる試合でもありました。
キーワード解説
- 春の4強とは?春の選抜高校野球大会に出場するために極めて高いレベルの勝利を収めた高校を指します。
- サヨナラ勝ちとは?試合の最終回に点数を入れ、逆転して試合を閉じる勝ち方を意味します。
- タイブレークとは?延長戦を行う際、もともと両チームが同じ点数の状態で開始し、得点が入るまで試合が続く変則的なルールのことです。
- エース投手とは?チームの最も優れた投手のことで、通常、試合の中でも最も重要な役割を果たします。

