阪神・門別が、5回8安打無失点の力投で高卒3年目にして甲子園で初勝利を収めた
この次代のエース候補は、苦しみながらも聖地のマウンドで大きな一歩を踏み出した
「勝たせてもらったという感じ
みんなに助けられたと思いますけど、しっかりランナーがいる時に抑えられたので良かった」と門別はコメントした
試合を通じて3者凡退は初回の1イニングのみで、2回以降はすべてのイニングで得点圏に走者を背負う厳しい展開だった
門別は「本当に失投がないように
気持ちの面で負けないように」と冷静さを保ちながら投球を続けた
特に、5回の場面では、1死一、二塁の場面でオースティンに対し、1ボールから2球連続で110キロ台のカーブを投じた
「(ピンチでは)投げ急いでしまうので
カーブは自分のリズムをつくっていく意味合いもあって」と自己反省の姿勢も見せた
緊迫した場面でも落ち着いてプレーし、最終的にはフォークを駆使してオースティンから空振り三振を奪った
その後、2死満塁の窮地に陥りながらも、蝦名を左飛に仕留めると、その直後の攻撃では近本が決勝の適時打を放ち、勝利投手の権利も得た
この夜に繋がる出来事が、昨春のキャンプでのブルペンであった
門別が驚きの球を投じた時、坂本は「初球は試して投げる投手もいますけど、門別は違う
いきなりしっかり腕を振って投げてくる」とその高い意識と取り組みに感銘を受けたことを明かした
北海道日高町出身の左腕は、1週間後の6月4日に行われる日本ハム戦での先発を熱望している
この勝利により、凱旋登板が一層近づいたことに期待を寄せている
(遠藤 礼)阪神の若き左腕、門別選手の甲子園初勝利は、彼の成長を強く印象づけました。試合中の冷静さやピンチでの強い精神力が光り、これからのプロ野球界を担っていく存在になることでしょう。特に、彼の自己分析や取り組み姿勢は、今後の成長に大いに期待を抱かせます。
キーワード解説
- 次代のエース候補とは?次代のエース候補とは、将来的にチームのエースとして活躍が期待される選手を指します。若手選手が実績を積むことでその地位を狙うことになります。
- 得点圏とは?得点圏とは、ランナーが点を入れる期待が高い状態を表します。通常、一塁か二塁にランナーがいるとき、または三塁にランナーがいるときにその状態となります。
- ストライクゾーンとは?ストライクゾーンとは、野球において投手が投げたボールがストライクと判定されるエリアのことです。バッターにとってはこのエリアに投じられた球を打つことが求められます。

