首位の阪神タイガースとの差は2ゲームに広がり、厳しい状況が続いています
しかし、試合には明るい材料も見られました
矢野選手と小園選手がそれぞれ2安打を放った他、新人の佐々木選手も代打でヒットを放つなど、若手選手たちが活躍を見せました
特に注目を集めたのは、広島の主砲である末包昇大選手の成長です
デイリースポーツの評論家、岡義朗氏は末包選手の2つの四球について「大きな成長が見られる」と評価しました
試合中、末包選手はヒットこそ記録できませんでしたが、初回と8回に選んだ2つの四球には成長の跡を見せました
初回の場面では、フルカウントから山崎投手のフォークを見極め、8回無死一、二塁の場面では、大勢投手に追い込まれながらも外角低めの直球を回避し、再度四球を獲得しました
岡選手は「相手投手が山崎と大勢というトップクラスの投手なので、球数を要されているのは相手の投手を意識した結果だろう」と分析しています
実際、末包選手の得点圏打率は4割を超え、ヒットを飛ばす力も持っています
今年は昨年に比べて三振数が減少しており、それは軸がブレなくなり、ボールを見る時間が長くなっているからだと指摘されました
具体的には、右足に体重を乗せたあとにボールを迎えにいく速度が遅くなり、投球に対して「タメ」を生むことで変化球への対応力が高まったとされています
打席で余裕が出てきた末包選手は、もはや単純な三振のイメージから脱し、しぶといバッターに成長しています
現状29歳となり、若手とは言えない年齢ですが、この変身ぶりには大きな可能性が感じられます
末包選手は、実績の面ではまだ「4番手選手」という印象が残りますが、今年の成績が3割近く、25本、90打点程度残せれば、来年以降の期待は高まるでしょう
今まで多くの選手を見てきた岡氏は、30歳前後で急成長を遂げる選手は珍しいとし、末包選手が典型的な遅咲きの選手であることに驚きを示しました
広島の末包選手は、逆境の中で確実に成長を見せています。試合の結果は厳しかったものの、選手たちが見せたポジティブな側面には期待が持てます。特に、年以上に選球眼が改善され、ボールを待つ力が備わった末包選手の姿は、これからの試合においても要注目です。
ネットの反応
広島の末包選手についてのコメントは、彼の成長と今後の課題に対する意見が多く寄せられています
多くのファンは、末包選手が最近の試合で見せたパフォーマンスを評価しつつも、真の4番打者としての役割については慎重な見方をしています
特に、29歳という年齢から2、3年後に向けての衰えを心配する声があり、「真の4番は過大評価」だとの意見も見受けられます
一方で、末包選手の雰囲気や飛ばす力といった能力に注目し、さらなる成長を期待するコメントもあります
さらに、打撃スタイルについて「身体がデカいだけで打撃が未熟」と指摘する意見もあり、まだまだ改善の余地があると考えられています
特に、他の四番打者に見られるような球を捉える技術が不足しているとの声が聞かれました
これに対し、「怪我さえなければ」と期待するファンもおり、今後の活躍を望む姿勢が見受けられます
また、彼の成長にはファビアン選手やチーム全体の連携が影響しており、打線のつながりを重視する意見もあります
チームメイトとの相互作用が末包選手のパフォーマンスを助けているとの見解もあり、良い意味での影響を受けているようです
さらに、プロ入りが遅かった末包選手に対し、過去の成功した選手たちを引き合いに出しながら、遅咲きであっても大きな成長が期待されるとの意見もあります
最後に、末包選手の成長を感じつつも「四番としての仕事ができていない」との現実も指摘されており、ファンたちは彼の今後に対して高い期待を寄せています
まだ成長段階である末包選手には、さらなる努力と成果を求める声が強く感じられました
ネットコメントを一部抜粋
とは言え末包も29歳あと2、3年で下り坂を迎えるから真の4番は過大評価とみる。
雰囲気や飛ばす力に山崎武司っぽさがある。読みとか配球を勉強して長いこと活躍してほしい。
怪我さえなければ打てると思います。期待しております!
末包は頑張ってる。岡氏の言う通り簡単に三振をしなくなった。
カープは、選手を見限るまでに時間の猶予を与えるので、そういうことが起こるんだと思う。
キーワード解説
- 選球眼とは?野球において、打者がボールを見極めて打つための能力を指します。正確にボールの軌道を読み取ることで、四球を選んだり、ヒットを打ったりする能力が高まります。
- 得点圏打率とは?得点圏打率は、ランナーが得点圏にいるときの打率を示します。得点圏にいるときにどれだけ安打を打つかが重要であり、チームの得点にも大きく関わります。
- 三振とは?三振は、打者が投球を打たずにアウトになることを指します。投手の技術によって三振を奪われることもありますが、打者にとってはチャンスを逃すことになるため、避けるべき状況です。

