その試合の中で注目を集めたのは、阪神のドラフト3位で入団した木下里都投手（24歳）で、プロ初登板を果たした
木下投手は、1回を投げて1失点を喫するも、この日最速の155キロを記録し、甲子園のファンを沸かせた
木下投手のデビューとパフォーマンス
初登板の際、木下は1点こそ失ったものの、そのスピードで球場を大いに盛り上げた最速155キロをマークしたストレートと、プロ入り後に習得したスライダーで、セリーグの強打者オースティンを空振り三振に仕留めた
スタンドからは歓声と拍手が起こり、木下の気持ちも高揚した
マウンドでの感想と今後の決意
木下は、初登板を喜びながらも失点を喫したことに悔しさをにじませ、「次につなげられるように」と語った3点ビハインドで迎えた9回、リリーフカーに乗り込む際は、緊張とやる気が入り混じった表情を見せていた
試合前の練習では、ブルペンに残り連日投球練習に励んできた木下の姿があった
初失点のご報告
木下は、1死後に度会選手に155キロを打たれ、三塁に進まれた結果、続く山本選手の左犠飛で初失点を喫した「中継ぎは一球一球が大事になるので、そういうところを投げきらないと接戦を任せてもらえない」と反省を述べたが、最後は簡単に柴田選手を二ゴロに打ち取ってマウンドを降りた
次なるステップへ
木下は「大観衆の中で初めて投げることができ、次に繋がる経験ができた」と話し、今後は「球場に飲み込まれないように自分のピッチングをする」と力強く誓った今後の成長に期待がかかる若手投手である
- 木下里都（きのした・りと）
- 2001年1月27日生まれ、福岡県出身
183cm、90kg
右投げ右打ちの投手
福岡舞鶴高から福岡大、KMGホールディングスを経て24年度ドラフト3位で阪神に入団
社会人野球で最速156キロをマークするなど、その才能が開花している
キーワード解説
- プロ初登板とは？：プロ野球選手として公式戦に初めて出場することを指します。選手にとって特別な瞬間です。
- リリーフカーとは？：リリーフ投手がマウンドに向かう際に使用される車両のことです。チームやファンからの注目を集める演出の一部です。
- スラッガーとは？：打撃力が高く、本塁打を多く打つ選手のことを指します。プロ野球では特に重要な存在です。
- 奪三振とは？：投手が打者を三振にすることを意味します。投手の実力を示す重要な指標の一つです。
