カブス、救援左腕ヘネシス・カブレラと契約

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日本時間2025年5月30日、メジャーリーグベースボール(MLB)のシカゴ・カブスが、救援左腕のヘネシス・カブレラとメジャー契約を結んだと発表した

カブレラは今季、ニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んでおり、2025年5月2日にメジャー昇格を果たしたものの、6試合での登板後にDFA(Designated for Assignment、指名放棄)となり、マイナー降格を拒否した結果、フリーエージェント(FA)となっていた

カブスは、ブルペンの強化を目指す中、カブレラとの契約に至った

カブレラの加入に伴い、現行のロースターからはジョシュ・クリスキーがDFAとなった

クリスキーは日本のNPBでのプレー経験を持つ右腕であり、今回のDFAは彼のメジャー復帰が僅か1試合の登板に留まったためである

ヘネシス・カブレラの経歴と成績

現在28歳のカブレラは、セントルイス・カージナルス時代にセットアッパーとしての経験を持つ左腕である

2020年の短縮シーズンでは防御率2.42、被打率.132という優れた成績を収めた

さらに、2021年には28ホールドを記録し、昨年までの4年間連続で2ケタホールドを達成している

最近ではブルージェイズに移籍しており、2023年には61試合に登板している

カブスのブルペン状況

カブスは今季、期待された投手が活躍できず、ブルペンがチームの最大の弱点となっている

たとえば、ドリュー・ポメランツやブラッド・ケラー、ダニエル・パレンシアがブルペンを支えているが、選手の実力不足が顕著であった

カブレラの加入によって、左腕投手はポメランツ、ケイレブ・シールバーと合わせて3人となり、ブルペンの左右バランスが向上した

DFAとなったブルックス・クリスキー

ブルックス・クリスキーは31歳の右腕で、2022年には横浜DeNA、2023年には埼玉西武でプレーしていた

昨年はマイナーAAA級で50試合に登板したが、メジャーでの出場機会はなかった

今季は2年ぶりにメジャー復帰を果たしたが、1試合のみの登板でDFAとなる結果となった

クリスキーはカブスのマイナーにとどまる選択肢もあるが、メジャーでの出場を求めてFAを選ぶ可能性もある

今回のカブレラ獲得は、カブスのブルペン強化に直結する意味を持つ。多くの期待がかかった投手たちが成績を残せなかった中、カブレラの過去の実績はチームに新たな光をもたらす可能性がある。ブルペンにおける左腕の増加も、相手打者との対戦バランスを考える上でプラス要素となるだろう。
キーワード解説

  • メジャー契約とは? メジャーリーグで選手がプレーするための正式な契約形式で、チームが選手を少なくとも1年雇用することを意味します。
  • DFA(Designated for Assignment)とは? 選手がチームから一時的に外され、その後トレードや解雇、マイナーリーグへの降格などの選択肢がある状態を指します。
  • フリーエージェント(FA)とは? 契約期間が満了した選手が他のチームと自由に契約できる状態のことを指します。
  • セットアッパーとは? 試合の終盤で登板し、クローザー(最終投手)を助けて試合を締める役割の投手のことです。
  • ホールドとは? 試合の進行中に、リードを保ったまま登板した投手が記録することができる結果を指し、セットアッパーに多く見られます。

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