5月14日、マツダスタジアムでの試合前練習中、前日の広島戦で崩れた戸郷は、開幕戦から5試合連続で勝ち投手になることができずに悩んでいた
阿部監督は、悩める戸郷のもとに歩み寄り、親身になってアドバイスを始めた
この日の練習では、阿部監督が変化球を実際に投げながら、戸郷と握り方について意見を交わした
「こういうところにかかったら、ブンッて沈むんだよね」と体験談を交えながら、チェンジアップや速いフォークボール、ツーシームなどを実演
戸郷は、監督の助言を受け入れながら、キャッチボールでその感触を確かめていった
戸郷の投球スタイルは、150キロ前後の直球を中心に、球速差の少ないフォークとスライダーを組み合わせている
しかし、阿部監督は「少ない持ち球で打者を抑えるには、全部の精度が良くないと難しい」と語り、新たな球種の習得は目先の勝利だけでなく、戸郷の将来的な成長にもつながることを期待している
現役時代、阿部監督は後輩の打撃投手を買って出て、毎朝の早出練習で何万球も投げてきた
その経験から、彼は投手一人ひとりの球の握り方の違いを学び、指導者としての知識を深めてきた
戸郷に対してのアドバイスも、「無理強いしないアプローチ」に尽力している
「遊びで投げて、フィーリングがいい球を試してみたら?」と、柔軟な姿勢でサポートしている
戸郷は5月25日のヤクルト戦で念願の初勝利を手にした
新球種の習得はまだ始まったばかりだが、試行錯誤を繰り返す中で、普段のフォークの落差も大きくなったようだ
「ちょっとした感覚をつかんでくれたなら、良かったな」と阿部監督は安堵の表情を浮かべていた
阿部慎之助監督が戸郷翔征に対して新球種の習得を促す姿が印象的でした。選手へのアプローチが非常に柔軟で、彼の経験が生きていることが感じられます。チーム全体が団結し、戸郷が今年しっかりと成長することを期待したいと思います。
ネットの反応
巨人の阿部監督が戸郷翔征投手に新球の習得を試みていることについて、ファンや野球関係者から様々なコメントが寄せられています
戸郷投手は自身の真っ直ぐとフォークに自信を持っているとされる一方で、他の変化球も試みるべきとの意見が多く見受けられます
新球の習得は肩や肘への負担が心配されるため、慎重な対応が求められるとの声も上がっています
また、捕手の視点からのアドバイスや選手との距離感を重視した指導が重要で、戸郷投手の復活が優勝争いの鍵となると強調されています
さらに、前回の試合で初勝利を収めたものの、今後のパフォーマンスに期待が寄せられ、今日の中日戦での投球内容が注目されています
選手の力を信じて采配を行うべきとの意見もあり、チームの状態に関する懸念が示されています
これに関して、監督が投手へのアプローチや新球に対する助言を行うことが、果たして効果的かどうか疑問視するコメントもありました
全体として、阿部監督の指導法には賛否が分かれつつ、今後の選手たちの成長への期待が強いことが伺えます
ネットコメントを一部抜粋
覚える気ないと思うよ。
シーズン中の新球の取り組みは肩や肘を痛めるリスクもあるから用心しないと。
チーム状態が良くない中 今年も優勝争いできている
前回登板では6回2失点で初勝利を手にした戸郷投手ですが。
こういう対話が戸郷投手の今後に活かされるのを我々ファンは期待しています。
キーワード解説
- チェンジアップとは?変化球の一種で、打者の目には直球のように見えながら、バッターに近づくと急に落ちる球種です。
- フォークボールとは?ボールが急激に落ちる変化を持つ球種で、意図的に打者を欺くために使用されます。
- ツーシームとは?直球に似た軌道で、バッターからすると左右に動く変化を持つ球種のことです。
- スライダーとは?速球よりも遅く、横に曲がる変化がある球種で、打者のタイミングをずらすために投げます。

