中日、ソフトバンクに連敗。打線の攻撃姿勢に疑念

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【福留孝介の目】◇6月5日 交流戦 ソフトバンク8―4中日(みずほペイペイドーム) この日の試合は、まるで前日の映像を再生しているかのような内容だった

先発の前田純投手に翻弄(ほんろう)され、リリーフからのスコアで完封を免れた前日とは異なり、この日はソフトバンクの先発・大関が7イニングを放ち、わずか3安打で無得点に抑えるという圧倒的な投球を見せた

試合中、中日の打線は特に打撃に苦しみ、8回に代わったリリーフ・尾形から2番・山本の適時二塁打が出るも、それ以外の打撃は乏しかった

結果として、中日は交流戦で昨季リーグ王者のソフトバンクに3連敗を喫することになった

本紙評論家の福留孝介さん(48)は、「相手投手が良いとはいえ、その中で打線に何とかしようという姿勢が見えなかったのが残念です

来た球を闇雲に振っているだけでは簡単に打てなくなります」と語った

大関投手は、その投球フォームが非常に特徴的で、打者に見えるほどの上体のひねりを持ち、インステップ気味の球投げをする

試合の初めに三者凡退を重ね、これにより中日打線は4回まで二塁も踏めずに抑え込まれてしまった

大関は140キロ台中盤の直球と、フォークなどの変化球を巧みに織り交ぜながら、中日打線を打ち取った

福留さんは「大関投手に特に目立った特徴があったわけではないが、全体的に打者のタイミングを外す意識が強かったと思います

年に一度しか対戦しない投手ではあるが、映像でしっかり対策を練ることが重要です」と続けた

「変則的なフォームの投手に対しては、リリースポイントを見てタイミングを合わせることが大切です

また、個々の打撃にこだわるのも良いが、チームとして攻略を目指す姿勢がもっと必要です

先発投手を早く打たないと、自チームの先発も厳しくなります」とも語り、打撃の徹底した戦略を求めていた

今後、中日は本拠地に戻ってロッテとの対戦に臨むが、福留さんの願いは叶うのか注目される

この試合は中日が苦境に立たされている様子を浮き彫りにしていました。福留孝介さんの指摘するように、攻撃面での工夫が不足していることは明らかで、今後の課題が浮かび上がります。選手たちがどのように立ち直っていくかが注目されます。
キーワード解説

  • 交流戦とは?交流戦は、プロ野球における特別な試合形式で、各リーグのチームが対戦する季節性の競技です。
  • 特異な投球フォームとは?特異な投球フォームとは、一般的な投球スタイルとは異なる独特な身体の使い方を指し、打者にとってタイミングを合わせづらくします。
  • リリースポイントとは?リリースポイントは、投手がボールを投げる際に手を放す位置を指し、このタイミングを把握することが打者にとって重要です。

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