巨人・若林楽人、こだわりの練習でキャリアハイを更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【球界ここだけの話】昨季途中に西武からトレードで巨人に加入した若林楽人外野手(27)は、今シーズンの開幕戦である3月28日のヤクルト戦(東京ドーム)において、延長十回での劇的なサヨナラ打を放った

この一打は今季のスタートを飾るにふさわしく、さらに若林は早くも出場試合数、安打数、打点など全ての面でキャリアハイを更新し、チームにとって不可欠な戦力となっている

特に注目すべきは彼の打撃スタイルに隠された、練習に対する独特のこだわりである

一般的にプロ野球選手は試合前の打撃練習で、試合用と同じモデルのバットを使用し、時には重いマスコットバットで体を慣らすことが多い

しかし、若林はこれに対して異なるアプローチを取っている

「試合は試合で違う形を振りたい」という思いから、練習用にはグリップの形や重さが異なるバットを選んでいる

若林が使用しているのは、メジャーリーグでも多くの選手が愛用している「Franklin(フランクリン)」の打撃用手袋と、カナダのバットメーカー「SAM BAT(サムバット)」のハードメープル素材のバットである

彼は西武時代のプロ2年目からこのバットを使用しており、試合で使うバットは約880グラム、練習用は約930グラムのものが多いが、その重さはあくまで表面的な要素であると若林は語る

さらに、彼は「魚雷(トルピード)バット」と呼ばれる、芯が太く先端に向かって細くなる形状のバットでも練習を行っており、これは米大リーグでも注目を集めている

結果がすべてのプロ野球において、練習法やルーティンに「正解」は存在しない

しかし、若林の独特なこだわりは、彼のプレーに新たな風味を加える要素となっている

(浜浦日向)若林楽人選手の練習についてのこだわりは、他の選手とは一線を画する独自性を感じさせます。試合用と異なるグリップや重さのバットを使うことで、常に新鮮な感覚を保つという考え方は、プロとしての意識の高さを物語っているでしょう。練習法には正解がないと言いますが、若林選手のアプローチは他の選手にも良い影響を与えるかもしれません。
キーワード解説

  • サヨナラ打とは?試合の最後の局面で、同点もしくはリードされている状況から一打で勝利を決定づけるヒットのことを指します。
  • トレードとは?選手が他のチームと交換される行為で、選手の成績や必要性に応じて行われます。
  • キャリアハイとは?選手がこれまでのキャリアの中で最も良い成績を収めることを指します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。