オリックスの寺西、プロ初勝利を記録し新たな星となる
＜日本生命セ・パ交流戦：オリックス7－3巨人＞◇13日◇京セラドーム大阪 オリックスは、先発陣に新たな才能が現れた日体大からドラフト2位で入団した寺西成騎投手（22）がプロ2度目の登板で、パ・リーグ新人最速の初勝利を挙げた
今回の試合で、寺西は巨人戦において5回を4安打1失点という素晴らしいピッチングを見せ、チームのリーグ2位浮上を導いた
寺西投手は、石川県出身で、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏（51）との縁があり、幼少期から巨人を見て育った
その巨人相手に見せたガッツあふれるピッチングは、プロ選手としての大きな一歩となった
パ・リーグ新人最速の初勝利
プロ初のお立ち台でウイニングボールを掲げた寺西は、心からの安堵の表情を浮かべ、「すごくほっとしています」と語った彼は25年の初勝利を達成し、その記念球は両親に贈るつもりだと話し、感謝の意を込めて大切に握りしめていた
試合は緊迫した展開でスタート
初回、寺西は先頭バッターの泉口に左前打を許し、続けて四球と左前打で無死満塁のピンチを迎えた
しかし、彼は落ち着き払って低めの変化球で丸を遊ゴロ併殺に打ち取り、最小限の失点に抑えた
2回にも1死三塁のピンチを迎えたが、フォークボールで見事に空振り三振を奪った
逆境を乗り越えた努力
寺西投手は、高校時代に度重なるけがに苦しみながらも、不屈の精神でトレーニングを続け、ドラフト2位指名にまで成長した入寮時には、かつての先輩である松井秀喜氏の著書を持参し、「努力の天才」と称される松井氏の姿をバイブルにしていた
現在、彼の姿は若手投手たちの希望となっている
チームは巨人に対して昨季から4連勝を記録
昨年はプロ初勝利を挙げる投手が続出しており、寺西もその仲間入りを果たした
岸田護監督は、「かなり緊張していたが、最少失点に抑えたところも良かった」と満足の表情を浮かべた
寺西は「次の試合でもアピールして2勝目を狙います」と意気込んでおり、白星を重ねる旅の始まりとなる
期待寄せる若手投手にとって、寺西選手の成功は希望の象徴であり、今後の活躍に目が離せない
今回の寺西投手の初勝利は、彼の努力と才能の結果であり、多くの若手選手にとって希望の象徴となる出来事でした。特に、彼が逆境を乗り越えてプロの舞台に立つまでの姿勢は、同世代の選手たちに勇気を与えることでしょう。今後も寺西選手のプレーから目が離せません。
キーワード解説
- パ・リーグ新人最速とは？プロ野球のパシフィック・リーグにおいて、その年にデビューした選手が最も早く初勝利を挙げることを指します。
- ウイニングボールとは？試合で勝利した際に投手が受け取る記念のボールであり、通常、選手が大切に保管します。
- フォークボールとは？球種のひとつで、投げるときに指を使ってボールを沈ませる投球方法です。打者にとってはボールが急激に落ちるので、空振りを取りやすいです。
