ロッテ・中村稔弥が今季初登板、無失点で好スタートを切る

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ロッテの若手投手、中村稔弥(なかむらとしや)が6月14日のヤクルト戦で今季初登板を果たし、見事な投球を披露した

中村は0-5で迎えた9回にマウンドに上がり、先頭の打者・古賀優大をセンターの藤原恭大のファインプレーで一死を奪うと、代打の山野辺翔を中飛で打ち取った

その後、伊藤琉偉に四球を与えたものの、並木秀尊を中飛に抑え、1回22球を投げて被安打ゼロ、奪三振ゼロ、与四球1、そして無失点という結果を残した

オフシーズンの取り組み

中村は昨年のシーズン終了後、ZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では「体力強化と真っ直ぐの質を上げる」ことをテーマに練習に励んでいた

また、オフの自主トレではとにかく体力強化に焦点を当て、ランニングを中心に汗を流した

オープン戦とファームでの成績

オープン戦では5試合で7イニングを投げ、防御率は3.86

特に3月8日のソフトバンク戦での1回3失点、3月12日の日本ハム戦での1回1失点は厳しい結果となり、その後3月12日の登板を最後に二軍での時間を過ごすこととなった

しかしファームでは大きく成長し、5月7日からの6試合で連続無失点を記録した

新しい投球フォームの習得

中村はファームでの練習を通じてストレートの向上を目指し、現在は120キロ台のハーマンカーブと、遅いカーブの2種類を使い分けている

以前はハーマンカーブを多用していたが、近年、さまざまな球種を試した結果、カーブの使用を再開したという

タイブレーク制度の経験
今季から導入された延長10回からのタイブレーク制度にも対応しており、中村はこの制度の中で無失点に抑えることが重要だと認識

試合での高さを意識しながら投球する練習を重ねている

中村稔弥は今回の初登板を経て、今後の一軍定着を目指す

「自分のピッチングをして、テンポよく投げて無失点に抑えていけたらいいなと思います」と意気込みを語った

中村稔弥選手の初登板は、ファームでの実績に基づく自信が感じられた。彼の取り組みや成長を踏まえると、今後のシーズンでさらなる活躍が期待される。特に投球スタイルの多様化が進んでいることが、彼の強みとなるだろう。ファンの期待を背負い、今後の成長を見守りたい。
キーワード解説

  • ブルペンとは?:選手が実戦に出る前に、投球練習を行うエリアのこと。
  • タイブレークとは?:試合が延長戦に突入した場合に、得点が入らず試合が進まない状況を打破するために、ルールを変更している制度のこと。
  • 防御率とは?:投手の成績を表す指標で、投球回数(イニング)あたりの失点数を示す。数字が低いほど優れた防御率となる。

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