感動の始球式、福森大翔さんと森友哉選手の絆
オリックス・バファローズの本拠地である京セラドームで行われた試合で、特別な始球式が話題を呼んでいるこの日は、オリックスをスポンサードする不動産会社「SENSE TRUST」の協賛試合となり、大阪桐蔭野球部のOBである福森大翔(ひろと)さんが始球式のマウンドに登場した
福森さんは、2013年春夏の甲子園でオリックス選手、森友哉捕手と共に主軸として活躍し、大学卒業後には大手ハウスメーカーに就職
しかし約4年前、希少がんを発症し、現在も抗がん剤治療を受けながら完全治癒を目指している
「生きる希望を持ってほしい」との理由から、今中康仁社長が福森さんに始球式を提案
福森さんも快く承諾した
投球当日、森選手がキャッチボールの相手を務め、感動の瞬間がスタンドに響き渡った
福森さんの力強い投球は観客から大きな歓声を浴び、森選手は「(マウンドからホームプレートまでの)18メートルを投げようと励ましてきましたが、2週間前には5メートルを投げるのも腕が痛そうだった」と語り、その成長に驚きを隠せなかった
そして、福森さんが「ハグしていい?」と森選手に尋ね、互いに抱き合った瞬間、場内は静寂に包まれた
この至福の瞬間が、友情の証として永遠に刻まれた
オリックスの勝利、福森さんへの支援の輪広がる
試合はオリックスが巨人に勝利5回には宗佑磨選手の適時打で追いつき、森選手の打撃で逆転に成功
結果的にこの日は4連勝を飾った
試合後、森選手は「今日は絶対にお立ち台に立つという強い気持ちで臨みました
僕たちもシーズン最後まで負けない気持ちで頑張ります
福森さんも負けないように頑張ってください」と声を潤ませた
福森さんは「皆さんからの『頑張れ』のメッセージをいただき、このままでは死ねない! まだまだ生きたいと思いました」と、応援に感謝の意を表した
彼は現在、希少がんへの理解を深めるためにクラウドファンディングを行っており、この取り組みは多くの感動と共感を呼んでいる
今中社長は「来年以降も福森さんが登板できるようにしたい」と語り、選手たちに困難に立ち向かう大切さを教える素晴らしい機会となった
キーワード解説
- 希少がんとは?希少がんは、一般的ながんに比べて発症率が非常に低いがんのことを指します。このため、治療法や研究も進んでおらず、完治が難しいことが多いです。
- 始球式とは?始球式は、プロ野球やスポーツイベントの開幕を祝うために行われる特別な投球のことです。主に著名人やセレモニー参加者がマウンドに立つことが多いです。

