前日の試合では今季10度目の完封負けを喫した赤ヘル打線ですが、この日は見事に爆発を見せました
その突破口を開いたのは、1番打者の大盛穂外野手(28)です
楽天先発の内(うち)の初球、時速145キロの直球を右翼席へ運ぶ先頭打者ホームランを放ち、自身のキャリア・ハイを更新する3号の一撃を決めました
「初球から今日は絶対行くと決めていた
最高に結果になってよかった」と大盛は語り、試合の流れを引き寄せました
その後、2回には2番のサンドロ・ファビアン外野手(27)が登場
大盛の一発がチーム全体のモチベーションを上げ、二死一塁の場面で内のフォークを左翼席へ運ぶ8号2ランを放ちました
これにより、広島は早くもリードを4対1と広げます
さらに、中盤に入るとファビアンは再び火を噴きました
4回、二死一塁の場面で楽天の2番手・松井からカットボールを捉え、2打席連続となる9号2ランを放ちました
5回には菊池(きくち)も2号2ランを加え、8対1と大量リードを築きました
このような攻撃陣の奮闘を支える形で、先発・床田(とこだ)は本調子ではない中で楽天打線を1失点に抑え、6回以降は4人の中継ぎ投手が登板し、試合を逃げ切りました
床田はリーグトップタイとなる7勝目を挙げました
新井監督は「最後、いい形で締めくくりたい」と述べ、交流戦の最終戦となる22日のカードでの勝ち越しを見据えています
大盛とファビアンの好調な1、2番コンビがチームの攻撃をけん引し、広島は次なる戦いに向けて勢いを取り戻しました
今回の試合では、広島が連敗を止めるだけでなく、攻撃の活気を取り戻したことが見て取れました。特に、大盛穂選手の先頭打者ホームランは、チーム全体の士気を高め、流れを引き寄せる重要な役割を果たしました。このような試合展開は、選手個々の能力だけでなく、チーム全体が一体となって取り組んでいる証拠であり、今後の試合にも期待したいです。
キーワード解説
- 先頭打者とは?試合の最初に打席に立つ選手のことを指します。一般的に、1番打者はスピードや出塁能力が求められ、チームの攻撃の起点となる役割を担います。
- ホームランとは?野球において、打球が外野を越え、フェンスを超えて一気に得点することを指します。特に試合において大きな得点が期待できる場面で、選手の力強さが表れます。
- カットボールとは?投手が投げる球種の一つで、回転のかけ方によって横に変化させる球です。打者にとっては、速球と見分けがつきにくい難しい球種です。

