この試合の鍵を握ったのは、外野手の中村奨成選手(26)です
4回の二死満塁の場面で、相手先発・藤井選手の初球を捉え、走者一掃の逆転適時二塁打を放ちました
中村選手は試合後、「(自分に打席が)回ってこいと思いながら待っていました」とコメントし、勝利に貢献した喜びを表しました
中村奨成選手の打撃改造
中村選手は、春季キャンプでは一軍に所属していましたが、3月に二軍再調整を命じられましたこれは彼にとっての大きな転機となりました
4月2日に再昇格するまで、福地二軍ヘッド兼打撃コーチと共に打撃改造に取り組んだ結果、成績が向上しました
打撃フォームの変更
福地コーチは中村選手に対し、「思い切ってやらないか?」と打撃フォームの変更を提案しました具体的には、バットのヘッドを三塁側に寝かせ、左脚をオープンスタンスに変えるというものでした
コーチによれば、バットを寝かせることで打球の安定性が増し、内側に入りやすくなるとのことです
また、オープンスタンスにすることで、スイングの際に体の前を通るバットのスペースが増えるため、打撃の質が向上します
試練を乗り越えて
当然ながら、フォーム変更には苦労も伴いました「最初の1週間はバットの先に当たってポップフライばかりでした」と、中村選手は当時を振り返ります
「我慢の2週間でしたが、次第に感触が良くなり、トンネルを抜け出しました」と語り、3月23日の二軍戦での成功が自信につながったことを明かしました
今後の挑戦
中村選手は2017年のドラフト1位で入団し、プロ8年目を迎えています交流戦後半には先輩選手の台頭もあり、出場機会が限られていましたが、「もう一度スタメンの座を奪いにいく」という意欲を見せています
中村奨成選手が勝利をもたらした試合は、彼の打撃改造の成果が見られる貴重な試合となりました。選手の成長過程や試練を乗り越えた姿は、他の選手やファンに勇気を与えるでしょう。これからの彼の活躍にも期待が高まります。
キーワード解説
- 交流戦とは?交流戦は日本のプロ野球において、セ・リーグとパ・リーグのチームが対戦する特別なリーグ戦のことを指します。
- 打撃フォームとは?打撃フォームは、選手がバッティングを行う際の体の構えや動作を指し、選手の打撃成績に直結する重要な要素です。
- オープンスタンスとは?オープンスタンスは、打撃の際に足の位置をピッチャー側に向けて構えるスタイルで、スイングの可動域を広げる効果があります。

