試合の10回には、一死満塁という絶好のチャンスが訪れ、三森選手は冷静に宮西尚生投手の直球を捉え、右前へヒットを打ち放った
これによりプロ9年目にして待望のサヨナラ打を記録
「喜びと安心感と、すごい充実感というか……
いい瞬間ではありました」と語る三森選手
その言葉からは、プレッシャーをはね返した喜びがにじみ出ている
三森大貴選手のこれまでの歩み
三森選手は昨年12月、浜口遥大選手との交換トレードによりソフトバンクから移籍してきた新天地では背番号を13から26に変更し、気持ちを新たにしてプレーに臨むことを決意
「2倍頑張っていけるように」と語る彼は、セ・リーグの試合に初挑戦する中で、自身の持ち味を存分に発揮している
今シーズンの成績と貢献度
開幕1軍入りを果たした三森選手は、試合ごとに存在感を増し、特に4月1日の阪神戦では移籍後初スタメンを飾り、3安打2盗塁と大活躍を見せた今シーズン、44試合に出場し、チームトップの10盗塁を記録
「相手が100パーセント警戒している場面で、しっかりとスタートを切ってスチールを決められる」と三浦監督は彼の技術の高さを評価している
多彩な守備位置での活躍
守備でも一塁、三塁、右翼に加え、日本ハム戦でのサヨナラ打の際には本職の二塁に就いた三森選手彼は「どのポジションでも緊張感がある」と語り、代走や守備固めを高水準でこなしている
また、交流戦終了時点での得点圏打率は.391を記録するなど、勝負強さも発揮している
三森大貴選手のサヨナラ打は、彼にとって特別な瞬間でした。プレッシャーを感じながらも見事に成功させたことから、彼の成長がうかがえます。この活躍が今後のチームへの大きな力となることを期待したいと思います。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合が同点または逆転の状況で、最終回に打ったヒットやホームランによってチームが勝利を決定づけること。
- 盗塁とは?走者が次の塁に進むために投手やキャッチャーのプレーをかわして塁を盗むこと。
- 得点圏打率とは?得点から一定の距離にいるランナーがいる場合の打者の打率のこと。これが高ければ得点が生まれる可能性が高い。

