阪神タイガースのロベルト・スアレス、復活を遂げたクローザーの物語
プロ野球の世界では、環境の変化によって選手が苦しむことも多いが、それを乗り越えて復活を遂げる選手も少なくない特に、阪神タイガースのロベルト・スアレス選手はその代表例である
かつて「野村再生工場」の名のもとに選手を救った野村克也監督の教えも、スアレスの成長に影響を与えたと考えられる
スアレス選手のキャリアの初め
ロベルト・スアレス選手は、188cmの長身と95kgの体格を誇る右投右打のピッチャーであり、1991年3月1日生まれだメキシカンリーグでの活躍を評価され、2016年に福岡ソフトバンクホークスに加入
入団1年目から58試合に登板し、2勝6敗、26ホールド、防御率3.19という成績を残した
トミー・ジョン手術と復帰
しかし、人生の転機が訪れたのは2017年で、この年に彼はトミー・ジョン手術を受けることとなったトミー・ジョン手術とは、主に投手が行う肘の靭帯修復手術であり、多くの選手にとっては復活への道を開く手術とされる
しかし、スアレス選手はこの手術後の復帰戦で、左腕を駆使した投球が影を潜めてしまい、2019年には戦力外通告を受けることとなる
阪神タイガースへの移籍とその後
2020年に阪神タイガースに入団したスアレス選手は、シーズン途中から抑えの役割を任され、豪速球を武器にセーブを量産51試合に登板し、25セーブ、防御率2.24の好成績を残し、その年のセーブ王に輝いた
翌2021年も62試合に登板し、42セーブ、防御率1.16という圧巻の成績を残し、見事に2年連続のセーブ王に輝いた
2022年にはメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスに移籍したが、その後もクローザーとして活躍を続けている
現状と将来
2024年には、65試合に登板して9勝、36セーブ、防御率2.77と素晴らしい成績を収め、日米で一流クローザーとしてその名を馳せているスアレス選手彼の復活劇は、プロ野球界においても一つの希望の光となっている
ロベルト・スアレス選手の復活のストーリーは、苦難を乗り越える力と、環境による変化が成長に大きな影響を与えることを証明している。彼の成功は、多くの選手に勇気と希望を与えている。
キーワード解説
- ロベルト・スアレスとは？ プロ野球選手で、阪神タイガースのクローザーとして知られる。メキシコリーグ出身で、ソフトバンクホークスを経て阪神に移籍。
- トミー・ジョン手術とは？ 野球投手向けの手術で、肘の靭帯を修復する。多くの選手がこの手術を受けて復帰し、キャリアを続けられる。
- セーブ王とは？ シーズン中に最も多くセーブを挙げた投手に与えられるタイトル。投手の重要な役割を示す指標の一つ。
