この試合の中で特に目を引いたのは、7番・捕手として先発出場した甲斐拓也選手（32）の好リードでした
先発投手としてマウンドに立った山崎伊織選手（26）は、相手の左腕と対戦し、接戦を繰り広げました
試合は息詰まる投手戦となり、8回には4番手の大勢選手（25）が左脚をつりかけて緊急降板するアクシデントもあったものの、甲斐選手は出場した計7人の投手と連携し、スコアボードに「0」を並べる無失点リレーを完成させました
さらに、8回には「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩で相手の二盗を阻止し、勝利に大いに貢献しました
試合後、阿部慎之助監督（46）は甲斐選手の好送球を称賛し、「あれが大きいプレーだったね
あれで勝ったようなもの」と語りました
一方で甲斐選手自身は謙遜し、「共同作業なので
それよりも泉口のナイスタッチかなと思います」と、カバーに入った後輩を称賛しました
勝利の立役者となった甲斐選手ですが、これまでの道のりは決して平坦ではありませんでした
交流戦ではスタメンマスクをかぶった全7試合で勝利を挙げられず、長いトンネルにハマり込んでいました
先発出場での勝利は、5月30日の中日戦以来約1か月ぶりという孤独な状況でした
しかし、チーム関係者が語るには、「彼の優しさと気遣いが報われた勝利だ」という声もあり、甲斐選手の人間性も評価されています
特に彼は、チームメートやスタッフの誕生日を把握し、プレゼントを贈るなど、全体に細やかな気配りをしているといいます
試合後の甲斐選手は依然としてチームの黒子役としてあり続け、「伊織が本当にいい球を投げてくれたので、あとは伊織に聞いてください、お願いします」と後輩を持ち上げる姿勢を貫きました
今日の勝利が彼にとっての暗中模索の状況を完全に払拭する契機となったようです
甲斐拓也選手の活躍は、チームの勝利にとって必要不可欠でした。彼の強肩と冷静なリードがあってこそ、投手陣が無失点に抑えることができたのです。今後の試合でも彼の存在が大きな力となることが期待されます。
キーワード解説
- 捕手とは？：野球においてバッテリーを構成する選手で、投手と連携して攻撃を防ぎます。
- 無失点リレーとは？：チーム全体が相手に得点を許さないゲーム展開を指します。
- 甲斐キャノンとは？：甲斐選手の強肩を表現する言葉で、素早く正確な送球が特徴です。
