バース氏はオクラホマ州で議員を務め、12年以上にわたり地元のための活動を続けてきました
一方、小林氏は東京大学を卒業後、プロ野球選手としてロッテに入団したものの、1軍に上がることはありませんでした
しかし、引退後は球団経営において重要な役割を果たし、パシフィックリーグのマーケティング活動に貢献した他、「スポーツマネジメント通訳協会」の創設にも関与しています
特に注目すべきは、二人の共通点です
どちらも引退後の“第2の人生”で社会貢献を続ける姿勢が、最近50歳を迎えた筆者に大きな励みとなりました
筆者は、二人との出会いを通じて新たな挑戦の機会を得ました
筆者は23歳で初めて日本に訪れた際、言語の壁に直面しました
英語を教えるために来日したものの、日本語を学ぶことの大切さを痛感したのです
専門分野での言葉が通じないと、職場での意思疎通や友人作りにも苦戦しました
こうした中で、プロ野球界には外国人選手とチームの間を橋渡しする「通訳」という職業の存在を知り、夢を抱くようになりました
最近、筆者は「一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会」の試験を受験しました
この協会の検定は二段階から成り、まずは“スポーツバイリンガル - Baseball”という試験で野球用語やルール、リスニング能力がテストされます
合格後は、実技を中心にした“スポーツマネジメント通訳 - Baseball”の試験に挑む権利が与えられ、合格すると協会認定のスポーツ通訳士として登録される可能性があります
筆者はスポーツバイリンガルの試験に挑み、無事に満点で合格しました
その後すぐに、資格を活かす機会が訪れました
7月2日に大阪で開催されるランディ・バース氏のファンイベントで、通訳を務めることが決まったのです
バース氏が語る「バックスクリーン3連発」や「1985年の優勝秘話」など、阪神ファンにとっては魅力的な内容を、日本語に翻訳する大役を担います
責任を感じつつも、この機会に大いに感謝しています
緊張するかもしれませんが、バイリンガル検定で得た経験を活かして全力で挑む所存です
そして今回のイベントのチケットは、まだ購入可能ですので、興味のある方はぜひご来場ください
筆者プロフィール: トレバー・レイチュラ、1975年生まれ
カナダ・マニトバ州出身で、関西の大学で英語講師を務める
1998年に初来日し、沖縄に11年、北海道に1年在住
兵庫には2011年から在住しており、阪神ファンとして「Hanshin Tigers English News」にて情報を配信しています
元プロ野球選手のランディ・バース氏の働きかけや、小林至氏の業績は、現役引退後も社会貢献活動に取り組む重要性を教えてくれます。筆者も彼らの姿に触発され、新たな挑戦を始めたというそのストーリーは、多くの人に勇気や希望を与えると思います。
キーワード解説
- 通訳とは?外国語を話す人の代わりに、言葉を理解できない人同士のコミュニケーションを手助けする仕事のことです。
- スポーツマネジメントとは?スポーツに関するビジネスやマネジメントを行う分野のことで、選手やチームのマネジメント、マーケティング、経営戦略などを含みます。

