試合では同点の7回に4番手として登板し、1回1安打無失点の快投を見せた
直後には清宮選手が決勝2ランを放ち、玉井にとって22年9月17日のロッテ戦以来、実に1023日ぶりとなる白星が舞い込んだ
昨季は腰痛に苦しみ、1軍での登板がないままシーズンを終えた玉井選手だが、新本拠地であるエスコンフィールドにおいて新たな足跡を残した
試合は日本ハムが同一カードで3連勝を決め、今季最多タイとなる14の貯金を得る結果となった
投球内容とチームへの貢献
3連勝を引き寄せたのは、北海道佐呂間町出身のベテラン右腕だった6回に同点に追いつかれた場面で迎えた7回、玉井選手はマウンドに上がり、「こういう試合だったので、ランナーを出しながらでも粘って投げようと思った」と述べた
先頭の村林選手に右前打を許したものの、続くゴンザレス選手をスライダーで、黒川選手を宝刀シュートで連続三振に打ち取った
先頭打者が出塁した後に、田宮選手が一塁走者を刺し“三振ゲッツー”を達成した
首脳陣からの信頼
玉井選手が3年ぶりに挙げた勝利はエスコンフィールド初勝利でもあり、喜びの表情が見える「考えてみたらそうでしたね
思い出になるなあと思います」と話し、クールな表情の中にも喜びを隠しきれない様子だった
監督の新庄氏は、玉井選手の肘の使い方が変わったことでコントロールの安定性が増し、スライダーの効果も上がったと評価している
また、加藤投手コーチも「ボールが強く、コントロールも良いため期待に応えている」と安定したパフォーマンスを称賛した
昨季との違い
昨シーズンは、春先の腰痛が影響で1軍への登板がゼロに終わる厳しい年であったが、今年は自身のルーティンを見直し、筋力トレーニングを取り入れ再発予防に努めている「年を取っていろいろやるべきことが増えました」と語る玉井選手は、自身を改めて見つめ直し、新たな引き出しを増やし続けている
昨年の7月にはファーム交流戦でようやく実戦復帰を果たしたものの、満足な投球ができなかった
しかし、今年の状況にはかなり満足しており、「これからも1試合1試合集中して投げたい」と意気込みを見せている
マウンドに立つことの幸せをかみしめながら、さらなる活躍を目指して全力を尽くす姿勢がうかがえる
日本ハムの玉井選手が3年ぶりとなる白星をエスコンフィールドで手にしたことは、彼にとって非常に大きな意味を持つ出来事です。昨季の挫折から復活し、安定した投球ができるようになった背景には、自己のトレーニングの見直しと、首脳陣からの信頼があることがわかります。今後の彼の成長とチームへの貢献が楽しみです。
キーワード解説
- エスコンフィールドとは？北海道にあるプロ野球日本ハムファイターズの本拠地球場で、新しい施設や設備が整っています。
- 防御率とは？投手がどれだけ自分の投球で失点を防げたかを示す数字で、低いほど良いピッチングをしていることを意味します。
- コントロールとは？投手がボールを目的の位置に投げる技術で、これが良いと打者が打ちにくくなります。
