今シーズンの開幕前に初のプロスタメンを勝ち取ったものの、5月19日に出場選手登録を抹消され、その後は2軍での経験を重ねている
二俣選手は、まずは横浜DeNAベイスターズの宮崎敏郎選手の打撃フォームを参考にし、自身のスタイルを模索
打撃力の向上を目指している
二俣選手の打撃スタイルへの取り組み
二俣選手は、自身の感覚と対話を重ねながら、試行錯誤の日々を過ごしている7月7日現在、2軍での成績は22試合出場で打率.197、2本塁打、6打点
彼は「（2軍に）落ちたときにさまざまなフォームに試してきた」と語る
春季キャンプでは、宮崎選手を参考にしたフォームでアピールし、開幕スタメンを獲得したが、調子を落とし2軍降格となった
打撃フォームの変遷
2軍では、両足を広げてドッシリと構える打ち方に変更その後、再び宮崎流に戻した
重要視しているのは「球の見方」
二俣選手は、「バットと共に右肩も前に出ていくのではなく、できるだけピッチャーに胸を見せないようにすることを意識している」と説明
スイングに入るまでの“横の時間”を長く設け、体が前のめりにならないよう心がけている
実戦での成果
実戦では、5月29日のウエスタン・ソフトバンク戦で1号ソロホームランを打つなど、自信をつけてきた最近のオリックス戦でも142キロの直球を左翼スタンドに放り込み、彼の打撃の改善が見られた
再昇格への意欲
5月は1軍での先発出場がわずか1試合にとどまり、代打や守備固めが続いたが、新井監督からは「野球してこい」と励まされ、再昇格に向けてガムシャラに練習を重ねている「しっかり結果を出してもう一度1軍に戻りたい」と強い意気込みを語った
二俣選手の指導を行う新井2軍打撃コーチは、「持っているポテンシャルは素晴らしいので、2軍での経験を通じてさらなる成長が期待される」と話している
今後も二俣選手がどのように進化していくのか、目が離せない
- 二俣翔一（ふたまた・しょういち）
- 2002年10月21日生まれ、22歳
静岡県御前崎市出身
内野手で、右投げ右打ち
身長180センチ、体重78キロ
磐田東高から2020年度育成ドラフト1位で広島に入団し、22年シーズン終了後、支配下選手契約を結んだ
1軍通算成績は111試合出場、打率.181、2本塁打、9打点
キーワード解説
- 打撃フォームとは？：選手がバッターボックスで打ち球を打つための体の使い方や、バットの持ち方などの連動した動作を指す。
- スイングとは？：野球においてバットを振って球を打つ動作のことで、バッティングの重要な要素。スイングの質はヒット率に大きく影響する。
- プロ野球とは？：日本のプロ野球リーグのことで、選手たちが大きな舞台で競い合う場。高いレベルの技術や戦術が求められる。
