この試合で、広島商のエースとして君臨する大宗和響(かずき)投手が九回裏にマウンドに上がった
試合は0-0の均衡が続く中、広島商は23年ぶりの8強入りを目指していたが、残念ながら敗戦を喫することとなった
大宗投手は、春の選抜大会でエース番号を引き受けたにも関わらず、結果を出した徳永啓人(ひろと)投手がエース番号を付けたことから、この日、まさかの大役が回ってきた
八回まで8安打を許しながらも、無失点で乗り切り、九回裏を迎えた
しかし、先頭打者が内野の悪送球で二塁に進むと、その後の安打で一、三塁のピンチを迎えた
大宗投手は強い意志で“絶対に抑える”と投じた一球が中前に返され、サヨナラ負けが決まった
試合後、大宗投手は“調子は良かったが、勝てなかったら全く意味がない”と切り捨て、一方で徳永投手は“粘り強く投げ抜いてくれた”と大宗投手をたたえた
彼らの絆を感じさせる言葉が交わされ、「最後まで、一緒に投げ抜いてくれてありがとう」と涙する徳永投手の姿が印象的だった
この試合は広島商のエース同士の息を感じる場面が多く見受けられ、特に負けた後の二人の言葉から彼らの友情と信頼関係が伝わってきました。野球はチームスポーツであり、選手たちの絆が勝利を引き寄せる要素の一つだと再認識する試合でもありました。
キーワード解説
- エースとは?:エースはチームの中で最も優れた選手を指し、特にピッチャーの場合、先発投手として重要な役割を果たすことが多いです。
- サヨナラ負けとは?:試合が延長なしで、相手チームが最後の攻撃で得点し、勝利することをサヨナラ負けと言います。
- ピンチとは?:ゲームの中で、チームにとって危険な状況を指し、特に得点を許す可能性が高い場面とされています。

