広島の岡本駿投手が二軍で再調整中、成長の鍵はスライダーとツーシーム

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広島東洋カープのドラフト3位で入団した岡本駿投手(23)は、2025年シーズンの前半で12球団のルーキー中最多の26試合に登板し、1勝1敗1ホールド、防御率2.96と輝かしい実績を残しています

岡本投手は育成を含む球団の大卒選手の中でも唯一、開幕1軍入りを果たした右腕であり、甲南大学出身の初のNPB選手となった選手です

しかし、今月9日に選手登録が抹消され、現在は二軍での再調整を行っています

彼の成績は目を見張るものがありますが、投手としてのさらなる成長を図るための過程にあるといえます

二軍での再スタート

岡本投手は、二軍の本拠地である由宇において、ウエスタン・リーグの中日戦で2番手として登板しました

その試合では6回に登板し、わずか10球で3人の打者を打ち取る好投を見せました

この中で特に注目されたのが、普段あまり投げることのないスライダーです

岡本は2死からロドリゲス選手に対し2球のスライダーを投じましたが、両方とも外角に外れました

それでも、その後に内角に投じた直球で見逃し三振を奪うことができました

投球スタイルの変化

岡本の投球スタイルについて、菊地原投手コーチは「右打者に対して真っ直ぐやカットボールに偏っていた」と指摘しています

スライダーは持ち球の一つではありますが、精度についての問題がありました

映像で確認したコーチは「面白い球で、さらなる特色が出る」と新たな可能性に期待を寄せています

変化球の重要性と成長の軌跡

岡本投手は甲南大学1年の春から本格的に投手に転向し、変化球において特に縦の変化が特徴のツーシームを得意としています

この球種を覚えたのはたった1年前の大学4年の春であり、プロ入り後には直球の自己最速も記録を更新しました

その成長は球団が“素材型”と考えていたため、まだ投球経験が浅いことが逆に新たな魅力となっています

今後の展望とまとめ

Bチームでの抹消理由は、蓄積された疲労からくる投球精度の低下とされますが、菊地原コーチは「1軍では『試合』に入るが、2軍ではトレーニングの機会が多く、成長のための必要な一歩だ」と語り、再び力をつけて戻ってくることを期待しています

岡本投手の成長過程は目を見張るものがあります。経験不足にもかかわらず、高い実績を出していることから、将来への期待も大きいです。彼が今後どのような変化を見せるのか、注目されます。
キーワード解説

  • スライダーとは?:投球時にスピンをかけて横に曲がる変化球で、打者のタイミングを崩す効果があります。
  • ツーシームとは?:直球の一種で、ボールが少し横に変化するため、打者にとって見極めが難しい球種です。

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