岡本投手は育成を含む球団の大卒選手の中でも唯一、開幕1軍入りを果たした右腕であり、甲南大学出身の初のNPB選手となった選手です
しかし、今月9日に選手登録が抹消され、現在は二軍での再調整を行っています
彼の成績は目を見張るものがありますが、投手としてのさらなる成長を図るための過程にあるといえます
二軍での再スタート
岡本投手は、二軍の本拠地である由宇において、ウエスタン・リーグの中日戦で2番手として登板しましたその試合では6回に登板し、わずか10球で3人の打者を打ち取る好投を見せました
この中で特に注目されたのが、普段あまり投げることのないスライダーです
岡本は2死からロドリゲス選手に対し2球のスライダーを投じましたが、両方とも外角に外れました
それでも、その後に内角に投じた直球で見逃し三振を奪うことができました
投球スタイルの変化
岡本の投球スタイルについて、菊地原投手コーチは「右打者に対して真っ直ぐやカットボールに偏っていた」と指摘していますスライダーは持ち球の一つではありますが、精度についての問題がありました
映像で確認したコーチは「面白い球で、さらなる特色が出る」と新たな可能性に期待を寄せています
変化球の重要性と成長の軌跡
岡本投手は甲南大学1年の春から本格的に投手に転向し、変化球において特に縦の変化が特徴のツーシームを得意としていますこの球種を覚えたのはたった1年前の大学4年の春であり、プロ入り後には直球の自己最速も記録を更新しました
その成長は球団が“素材型”と考えていたため、まだ投球経験が浅いことが逆に新たな魅力となっています
今後の展望とまとめ
Bチームでの抹消理由は、蓄積された疲労からくる投球精度の低下とされますが、菊地原コーチは「1軍では『試合』に入るが、2軍ではトレーニングの機会が多く、成長のための必要な一歩だ」と語り、再び力をつけて戻ってくることを期待しています岡本投手の成長過程は目を見張るものがあります。経験不足にもかかわらず、高い実績を出していることから、将来への期待も大きいです。彼が今後どのような変化を見せるのか、注目されます。
キーワード解説
- スライダーとは?:投球時にスピンをかけて横に曲がる変化球で、打者のタイミングを崩す効果があります。
- ツーシームとは?:直球の一種で、ボールが少し横に変化するため、打者にとって見極めが難しい球種です。

