阪神・ネルソンが苦境を乗り越え、ナックルボールで自己革新を目指す

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 ◇セ・リーグ 阪神7―1DeNA(2025年7月27日 甲子園) 先日行われた阪神対DeNA戦で、阪神 Tigers のニック・ネルソン選手が2死から二塁打を許すも、無失点で8回を抑えた

この登板はホールドにもつながらなかったが、ネルソンにとって重要な意味を持っていた

 観客席からは新外国人グラント・ハートウィグが見守る中、ネルソンは甲子園の熱気を感じながら、自身の登板の価値を再確認していた

特に、守護神や勝ちパターンに名を連ねるには、自身がより安定したピッチングを通じてポジションを確保する必要がある

彼には、6年ぶりに阪神に復帰したラファエル・ドリスとの競争もあり、同じリリーフとして相手を意識せざるを得ない状況だった

 数ヶ月前、沖縄でのキャンプ中には、評論家の亀山つとむ氏がネルソンの投げ方に光を当てた

彼は、「左足を上げた時に、右手がグラブから離れる」と指摘し、投球の球種を見破られる危険を警告した

この指摘を受けて、ネルソンは自身のフォームに対して敏感になり、グラブを大きくすることで問題を乗り越えようとした

これにより、相手から投球の握りが見えにくくなることを目指している

 また、8日の広島戦では初めてナックルボールを投げ、これが成功したことも特筆すべきだ

この新しい武器は、捕手の梅野隆太郎が「うねりが良かった」と評価しているように、ネルソンの投球の幅を広げる助けとなるだろう

 現時点での防御率は1.08

石井大智が不在の中、勝ちパターンに名を連ねるチャンスも増えている

特に、同リーグの相手に盗塁を許していない事実は、改良したグラブの効果を示唆している

日本野球に順応し、さらなる進化を遂げるネルソンの姿には今後も注目が集まる

今回の阪神・ネルソン選手の活躍は、彼自身の挑戦と成長が見えた試合でした。新しい球種であるナックルボールを投げることで、投手としての幅を広げ、競争の激しいリリーフ陣での立場を強化しようとしています。これまでの課題を克服しようとする努力が実を結んでいることが伺え、今後のさらなる成績向上に期待が寄せられます。
キーワード解説

  • ナックルボールとは?:ナックルボールは、投球の際に回転を極力減らし、ボールが不規則に揺れながら進む投球スタイルです。打者にとっては予測が難しく、効果的な球種とされています。
  • ホールドとは?:ホールドは、リリーフピッチャーが試合中に出場し、試合を終了させる役割を果たしながら失点を許さなかった場合に付与される記録の一つです。
  • 防御率とは?:防御率は、投手が自軍の試合でどれくらい得点を許したかを数値で表したものです。通常、9イニング(1試合)あたりの許可得点数を計算し、低い数値ほど優れた投手とされます。

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