磯山は、追い風参考ながらも15メートル74センチという好記録をマークし、この年の大会での強豪たちと激しい争いの末に栄冠を手にしました
昨年のU18大会での王者である磯山は、競技に臨む前から高い期待を背負っていました
競技中に登場した後藤大輔(北海道栄高校3年生)が1回目から15メートル41センチ、続いて15メートル68センチと好ジャンプを連発し、磯山も「正直、ちょっと遠くなった感じがしました」と振り返るなど、プレッシャーを感じたと言います
しかし、磯山は冷静さを取り戻し、3回目の跳躍に全力を尽くすことを決意
「残り2本、自分のできることをしよう」という気持ちで臨み、昨年9月に記録した15メートル32センチの自己ベストを上回る大ジャンプを成功させ、順位を一気に引き上げました
その後も4回目のジャンプで公認ベストの15メートル54センチを記録し、そのまま逃げ切りに成功しました
大会前には、県大会や近畿大会での連勝を果たしながらも自己ベスト更新が難しい状況に悩んでいた磯山
「これから伸びるのか、非常に不安だった」と心境を明かし、助走時にファウルを繰り返すことが課題であると振り返りました
大会に向けてその部分を修正したことが功を奏した形となります
さらに、磯山は女子走幅跳でインターハイ3連覇を達成した髙良彩花(現在はJAL)と同じ西宮浜中学校の出身であり、先輩の偉大な成果に続いて全国制覇を達成しました
磯山は「全国の舞台で『やりきる』という気持ちがあったんです
やっぱり気持ちが強かったことが一番大きいなと思います」と誇らしそうに語りました
磯山福太郎選手の優勝は、彼の努力と精神力を如実に表しています。特に、競技中のプレッシャーを克服し、全力を尽くした結果としての自己ベスト更新は、今後の成長の可能性を示唆しています。また、先輩に続いての全国制覇は、彼にとっても大きな意味を持つことでしょう。これからの彼の活躍を期待したいです。
キーワード解説
- 三段跳とは?:三段跳は、走り高跳びのように助走を行った後、3回の跳躍を行う陸上競技の一種です。それぞれの跳躍では、踏み切り足を使って地面を離れ、次に地面に着地することを繰り返します。また、速さとタイミングが求められるため、選手のテクニックが勝敗を左右します。
- 追い風参考とは?:競技において風の速度が与える影響を評価するために、特別な基準が設けられています。追い風参考は、後ろからの風が向かい風よりも強い場合において、選手が記録したジャンプや走行距離が評価の対象となることを指します。一般的に、一定の基準以上の追い風がある場合、その記録は公式記録として認められないことがあります。

