若トラ駆ケル】兵庫県尼崎市に開業した新ファーム施設から、1軍を目指す若虎にスポットを当てる企画「2軍リポート 大物から大物へ
若トラ駆ケル」の第4回では、今年4年目を迎えた中川勇斗捕手(21)の成長について詳述する
中川選手は、2軍での調整期間中に主に打撃力の向上に取り組んだ
彼の持ち味であるフルスイングの強さを保ちつつ、逆方向への打撃意識を高めることで、打撃の幅を広げることに成功した
中川選手は「思い切りスイングするのはいいのですが、雑になってしまっていたので、修正しました」と発言し、自らの課題に対して真摯に向き合っていることがわかる
しかし、5月21日には出場選手登録を一時抹消され、2軍戦では大振りが目立ち、打率は2割台前半で低迷した
彼は「1軍でやるためには結果が必要
もっと一打席を大切に」と自らに言い聞かせ、打撃のスタンスを見直した
特に、2ストライクに追い込まれた際には、右打ちを意識する方針を徹底し、スイングの強さを残すよう努力を重ねている
今年5月6日の巨人戦ではプロ初安打を記録
しかし、今シーズンの成績は13打数2安打で打率・154と振るわず、7月16日に再昇格を果たした際には「外野の一角を狙って、貢献できるように」と語るなど、今後の更なる飛躍を目指している
中川勇斗選手は2004年(平16)1月27日生まれ、愛知県出身で21歳
彼は京都国際高校で3年連続で甲子園に出場し、夏は4強に進出した
2021年ドラフトの7位で阪神に入団し、今季は4月30日に中日戦で7回に代打として1軍デビューを果たしている
身長1メートル72、体重75キロ、右投げ右打ちの選手である
阪神の中川選手が2軍での成長を遂げ、1軍復帰を果たしたことは、単なる勝敗以上に選手個々の成長を示す重要な出来事です。若手選手が自らの課題を認識し、改善していく姿は、今後の活躍への期待を高めます。また、逆方向への意識を持つことで、打撃の幅を広げる努力も評価に値します。
キーワード解説
- フルスイングとは?:選手がバットを大きく振り、強い打球を打ち返そうとする打撃スタイルのこと。
- 逆方向への意識とは?:打者がボールに対して、自分の打球を通常の方向(引っ張る方向)ではなく、対極側に打つように心掛けること。
- 出場選手登録とは?:プロ野球における選手の出場資格を登録する制度。これにより、選手は1軍または2軍の試合に出場できる。
- 再昇格とは?:一度チームから外された選手が再び1軍に呼び戻されること。

